子供の感性を発揮させる!天才少年書道家を育てた、親の「見守り力」

下の書は、2011年7月16日、17日に開催された、東北六魂祭で使われた題字です。

実は、この「書」を担当したのは12歳の少年で、
岩手県出身の高橋卓也君。

2歳で初めて筆を使って文字を書くようになり、
3歳の時に書いた「凧」という作品は、
大人も参加しているモントリオール国際芸術祭・書道の部で、
グランプリを受賞しています。

下の本も出ていますが、その表紙になっているのがそれですね^^
とても3歳の子供が書いたとは思えません。

有名書道家の紫舟さんも、
小学校で書き順通りに平仮名や漢字を書く訓練を経て、その後に「書」を学ぶのと、
これから字を覚える前に「書」を始めるのでは、こんなにも違うのかと、
表現力の豊かさを高く評価しています。

卓也君はこれまで書道教室には1回も通ったことないそうですが、
その天才脳はどうやって作られたのでしょうか?

手先を使った学習は、より良く身につく

卓也君がこのような才能を発揮したのは、
モノを分解したがる癖にありました。

なんと、3歳の時にドライバーを使ってビデオデッキを分解しているんですね!

いかにも叱られそうな感じですが、誰に教わったのでもなく、
自分から興味を持ちだして分解し始めたそうです。

お母さんもその様子は見ていたのですが、
落としたり叩いたりして壊しているのではなく、
ドライバーを使って開け始めて、きれいに分解していたので、

「壊し方が上手だなあ」

と、叱らなかったそうです。

このように、自分が何を触っても良いと思わせる環境は、
卓也君の分解癖を加速させていって、これまでに、
ビデオデッキ5台以上、ビデオカメラ、カセットデッキ、ラジオまで分解したそうです。

それでも家族は、叱ることなく見守り続けたそうですよ^^

そのような、手先を使って学習することを、
脳科学者の茂木健一郎先生によると、道具的学習というそうです。

脳の中では体の動きを司る部位が広く、
その中でも特にに手先の動きを司る部位はとても広いそうです。
なので、手先を使って学習すると、より良く身につくことが知られています。

単に、読んだり聞いたりするよりも、学習が進むんですね^^
大人でも、自分の経験からわかる人は多いのではないでしょうか?

そして面白いのは、ビデオデッキの分解で学習して発達した脳の回路は、
書道という全く別のことにも応用できるんだそうです。

そのような、手先を使った道具的学習が、
豊かな想像力のベースとなった可能性があると言われていました。

叱る前に、本当に叱るべきか見極める

子供にビデオデッキを分解されると、普通は顔をひきつらせて、

「そんなことやっちゃダメでしょ!」

と、叱ってしまいますよね^^;

子供は、予測不能な行動やいたずらをするものですが、それを
「やっちゃだめでしょ!」とか「良いと思ってるの?」という、
「二者択一」的な返事を求めるような叱り方は一番良くありません。

子供がやっていることをきちんと見極めて、むやみに叱らないことが大切です。
子供が好奇心でやっているものなら、一旦引いてみた方がよいこともあるんですね^^

卓也君の場合は、お母さんが、
壊しているんじゃなくて、分解しているんだなと見抜いたわけです。
ここは普通はなかなか気づけませんよね^^;

このように見抜ければ、状況に応じていろんな言葉をかけてあげることができますし、
大人が発想もしなかった展開が待っていて、逆に驚かせられることもあります^^

もちろん、中には壊されたら困るものもありますので、
そこはルールを設けるようにして、「ここで止めておこうね」と、
じっくり会話するとよいですね^^

叱る前にも、

「どうしてこんなことをやったの?」

と、聞いてみましょう。
その時、子供なりに理由を考えて話しますので、
しっかり受け止めて、全てを否定しないように気をつけて下さい。
きちんと話を聞けば、大人が困らずに子供のやりたいことを満たすような解決策が見えてくるものもあります。
逆に否定から入るようになると、今後叱られることを警戒して、
言い訳ばかりで本音を言わなくなる可能性がありますので注意が必要です。

大切なのは、いきなり叱るのではなく、やっていることを見極めて、温かく見守ることです。
心を開くという前段階を作ると、子供は自由な発想で才能を開花させていくでしょう。

特に、男の子は分解が好きだから大事にしてあげた方が良いですね^^

子供の興味にとことん答える

卓也君の才能を一気に「書」へと向かわせたものは「電子辞書」だったそうです。

卓也君は、色々なものを分解することからわかるように知りたがり屋なんですね^^
見たもの、聞いたものはとことん知りたがったので、
「この字何?」と聞いてくることがしょっちゅうあったそうです。

そんな時に何気なく与えた電子辞書は格好のおもちゃとなり、
才能を伸ばす要因になったそうです。

賞を受賞した「凧」と言う作品は、言葉の意味を電子辞書で調べ、
「風の力で空にあげるおもちゃ」というイメージで書いたものなんだとか。

3歳の子供に電子辞書をプレゼントする親もなかなかいないかもしれませんが、
そこも親の柔軟な判断が活かされてますね^^


子供のいたずらでも、親がきちんと見極めて見守ることで
こどもにとってはかけがえのない学習になります。

優れた感性はそんなところから生まれるので、
既成概念にとらわれずに、親としての見守り力をつけたいですね^^

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