グローバル化に対応した教育で就職率100%の大学、国際教養大学とは?

2011年11月21日放送のWBS(ワールドビジネスサテライト)で、秋田県にある国際教養大学が紹介されていました。

昨年4月に放送された「カンブリア宮殿」の「理想の人材SP」でも取り上げられていましたね。

この大学は2004年に秋田県が設立した公立大学で、
なんと未だかつてない就職氷河期の時代に、
グローバル化に対応した教育で就職率100%を誇る大学なんですね!
就職課を訪ねると、企業の説明会スケジュールがびっしり!

しかも、伊藤忠商事、旭化成、三菱商事、丸紅など、
挙げればきりがありませんが、いずれにしても日本を代表する一流企業ばかりが、
こぞって東京からわざわざ秋田に足を運んで、就職説明会を開くほどなんだそうです。

大企業の人事の方が言うには、国際教養大学出身者は、
有名大学を凌ぐ力を持つ人が多数いて魅力的なんだとか。
自分の頭でしっかり考えて、それを表現できる力が鍛えられているので、
企業にとって理想の人材が育つのだそうです。

その秘密は、授業内容や大学のシステムを知れば、すぐわかります。

英語を学ぶのではなく、英語で学び、英語で考える

この大学は、"英語を学びに行く"ためにあるのではありません。
国際教養大学の授業は全て英語で行われます。
英語が使えないと、授業に進めないんですね^^;

この学校では日本語は使用禁止で、構内では全て
英語でコミュニケーションすることになります。

留学生の受け入れにも、ものすごく力を入れていて、
現在は世界30ヶ国、毎年130人の留学生を受け入れています。

講師も半数は海外からの人で、世界中から優秀な外国人講師を集めています。
重要会議もすべて英語です。

おかげでキャンパス内を見渡すと、異文化空間が広がっていて、
英語が使えないとそもそもコミュニケーションができないような環境に置かれますし、
それにプラスして、自分から動く積極性が求められます。

そのため入学したら、最低4ヶ月は週20時間の英語漬けになります。
TOEFLスコア500以上ないと英語以外の授業、つまり次の過程に進めないわけです。

学長の中島峰雄さんによると、

単なる英語力のある人材は他にもいるので、それよりも
異文化を通じたコミュニケーションスキルや、自己発信能力を身につけた人材が、
今求められている人材なんだそうで、単に英語だけでなく、"英語以外"の能力鍛えられるような教育を行っているそうです。
どれだけたくましいか、どれだけ個性を持っているかが大事なんですね^^

学生に話を聞くと、

  • 「勉強量は多いと聞いていたが、こんなに多いと思わなかった」
  • 「こんなに英語が鍛えられる所は他にはない」
  • 「厳しい環境に身を置くことで自分が成長できる」

といった感想を持ってました^^
皆、意欲のある学生ばかりです。

1年間の寮生活が義務付けられる

国際教養大学に入学すると、1年生は1年間の寮生活が義務付けられます。
しかも、ただの寮生活ではありません。
留学生と相部屋で国境のない同居生活を行います。

なので、ルームメイトと共に生活するなかで、
生活のルールを決めたりしなければなりませんので、
コミュニケーションの能力が磨かれます。

この共同生活は、次で説明する留学へのステップに向けての訓練にもなっています。

1年間の留学が義務付けられる

国際教養大学は、100を超える世界のトップクラスの海外大学と提携し、留学生を交換しています。

そして、本学の学生にも、1年間の海外留学が全員義務化されているんですね。
海外の一流大学に留学することは、ひとまわりもふたまわりも許容力が大きくなる事に繋がりますね^^

そのために大学側は、充実した学習施設を惜しみなく提供します。
個室で勉強できる場所であったり、図書館は全国初の24時間365日解放!
どの時間に行っても、学生たちがたくさん利用しているそうです。

世の中を渡り歩ける人材を育てていない、今までの大学教育

このような、今までの日本にはない大学を開校したのは、
現学長の中島峰雄さんですが、海外の大学を渡り歩いて日本のある大学の学長になった時、

日本の大学はこのままでいいのか?

と疑問に思ったそうです。
だからこのような、英語力はもちろん、コミュニケーション力と自己発信力を備えた学生を育てる大学を作ったんですね。

大学は"知的コミュニティー"という位置にありますが、
日本の大学は、ある意味知の鎖国になっていて、
国際的な広がりを持っていないわけです。

教養と外国語力に力を入れて養成しなければならないのに、
ほとんどの大学はそうなっていません。
それどころか、大学で勉強したことは社会にでてあまり役に立っていないんですね^^;

なので企業は今まで、ある程度できる学生を、ということで偏差値を考慮したりしながら採用し、
オン・ザ・ジョブトレーニングで、人材を自分達で育ててきたわけです。

でも今、そのやり方は限界に来ています。

全ての学生に当てはまる話ではありませんが、
将来に貢献するとか夢を実現するために社会に出るのではなくて、
会社に入って「従属」「帰属」することばかりに目が向いている学生が多いので、
それではこれからグローバル化社会に入ることを考えると、企業に必要な人材には成り得ないんです。
意欲のある海外の学生に就職先をとられてしまったりするんですね。

日本にこのような大学がどんどん増えて欲しいですし、既存の大学も生まれ変わって欲しいですね。

個人的には、来年9月に沖縄で開学予定の沖縄科学技術大学院大学も、
技術系の分野で同じような大学になるのではないか?と思っています。

内閣府は「世界最高水準の自然科学研究拠点を目指す」としていて、
教員と学生の半数以上は外国人とし、講義などは全て英語で行われるそうです。


国際教養大学は、これから活躍する次世代のリーダーを育成するにあたって、素晴らしい教育環境が整った大学ですが、2004年に開校したばかりなのに、経済系では一橋、東大に次ぐ難関大学になっていますので、入るのですら難しそうですね^^;

しかも、入学しても4年間で卒業できるのは半数ほど。
色々な意味でタフでなければいけません。

偏差値は高いですが、偏差値教育では得られないものがたくさんえられます。
留学費や寮費も必要ですが、本学の学費は年間53万円ほどで、国立大と同じ水準でこれほどの教育が受けられるのは良いですね^^

Check

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ

コメントする




« 次世代のリーダーを育成する インターナショナルスクール ISAK | ホーム | 東大生が受験前に食べていた、脳に良い受験必勝ご飯とは? »

このページの先頭へ