2012年1月4日に放送された「天才の育て方TV」で、
愛知県に住む天才落語少年、KOHARU亭けいじろうくん(9歳)、たいちろうくん(11歳)が紹介されていました。
2人とも桂文珍さんも絶賛するほどの才能の持ち主で、
お兄ちゃんは構成力に長けている頭脳派で、
弟は天性の「息」と「間」の使い方ができる天才肌なんだとか。
そして、わずか2日で一席を覚えてしまうんですね^^;
弟のけいじろう君は、4歳で落語を覚え始めて、
6歳で、大人も出場するワッハ上方アマチュア演芸コンテストで大賞を受賞しています!
R1グランプリなどにも出場しているんですよ^^
けいじろう君の落語はこんな感じです^^
子供とは思えないほど上手ですよね^^
現在ネタ数は20もあり、中には1時間に及ぶものもあるそうですよ^^
(1時間の落語は、原稿用紙30枚分にもなります。)
兄のたいちろうくんも、弟の影響で落語を始めたそうで、数々の大会で入賞しています。
弟の影響を受けて・・・というパターンは珍しいですね^^
この兄弟の驚くべきところは、落語について、
弟子入りどころか、専門的なことをはしていないというところ。
全くの独学なんですね!
大人がやるのも難しい落語を、どうやってできるようになったのでしょうか?
お母さんによる、幼い頃の読み聞かせ
落語は言葉を使った芸術で、言葉を巧みに操らなければなりません。
この兄弟の脳は、言語を司る部分が発達しているんですね。
脳科学者の茂木健一郎先生によると、
言葉を習得するには、生身の人間が目の前にいて離すことがとても大事、
ということがわかっているんだそうです。
けいじろう君の場合は、お母さんが幼い時に読み聞かせをしていたのが関係しているとのこと。
けいじろう君が0歳の頃、テレビが家になかったので、
家にいる時は、お母さんができるだけ多くの時間を絵本の読み聞かせをしていたんだそうです。
暇さえあれば、という感じなんだそうです^^
0歳の頃は、音から得られる学びがかなり多く、
読み聞かせはとても重要になってきます。
0歳からの読み聞かせの重要性は、こちらにも書きました。
⇒幼児教育ビデオが赤ちゃんの脳の発達を助ける、というのはウソ!
読んでいる方は、聞いているのかわからないので、のれんに腕押しみたいな感覚になりますが、
それでも赤ちゃんは言葉を学んでいます。
特に、お腹の中ににいた時に一番慣れ親しんでいるお母さんの声が安心感を覚えるので、一番良いのです。
また音だけでなく、どうやって発音しているのか、口元を見せてあげたり、
触れ合いの中で複数の五感を刺激しながら読み聞かせをしてあげるのが良いんです。
CDの読み聞かせを利用するのはいけなくはありませんが、
できるだけお母さんの安心できる声で聞かせてあげた方が良いですね^^
けいじろう君の場合は、脳科学的にも証明されたこのやり方を丁度おこなっていたので、
言葉を吸収しやすい回路が出来上がっていたというわけです^^
けいじろう君の落語のきっかけ
けいじろう君が落語に興味を持つようになったのは4歳の頃。
たまたま行った本屋に、落語の絵本があったんだそうです。
選んだ本は、『えほん寄席』という絵本。
けいじろう君がその本を選んできたのですが、
お母さんは、昔話の絵本かと思っていたそうで、
その絵本にはたまたまCDが付いていたんだそうです。
それに惹かれたんじゃないか?とお母さんが語っていましたが、
まさにその本を選んだことが、落語に興味を持つきっかけだったんです。
本を買った次の日、CDをずっと聞いていたのですが、
寝る時も聞きながら寝るほどずっと聞いていたんだそうです。
そして次の日の朝、CDといっしょにそっくりそのまましゃべりだしたそうです!
つまり、音で覚えて、次の日には真似できるようになっていたんですね^^
落語の絵本はたくさん出ていますが、その後も買い与えて、同じようにして覚えていったんだそうです。
茂木先生の解説によると、幼少期に読み聞かせをしていた基盤があった上で、
落語を聞くことで自然と頭に入っていった、ということになっているようで、
現在も、音で覚えるというやり方で落語を覚えていっているんだそうです。
(もちろん、寝る時の聞き流しもかかしません^^)
けいじろう君もすごいですが、熱中していることを無理に止めさせなかったことも関係していると思います。
つい、
「寝る時間だから」
と、言ってきかせがちになりますが、そこら辺の違いは注目すべきところがありますね^^
脳にも個性がある!兄弟で全く違う覚え方
ここまではけいじろう君の話をしてきましたが、
お兄ちゃんのたいちろう君も同じなのか?というと、実は全く違う覚え方をしているんです。
お兄ちゃんの場合、音で覚えるのではなく、
一度落語を書き移して、それを読んで覚えるんだそうです。
1文字一句時に移さないとダメなんだそうで、目で見て覚えるんですね。
茂木先生が言うには、それは脳にも個性があるからなんだとか。
この兄弟からわかるように、"耳で覚える弟"と"読んで覚える兄"という風に、
兄弟間でも個性は違ってきます。
だからこそ親は、脳の個性を見つけ出すこと大切で、
異なる勉強法を試してみる必要があります。
これは、勉強に限りません。
一度やってみてダメだったから「うちのこには○○の才能がない」なんて、
親の方から投げ出していてはいけません^^;
ましてや子供に聞こえるように言ってはいけません。
多くは子供が自然に見つけますので、そのやり方を見守ってあげるのが一番良いですね^^
興味を持ったり、熱中するものがあれば、それは"才能"ですからね。
以上、まとめると、
- 0歳からの読み聞かせは、言語脳の回路を強化する
- 読み聞かせは、お母さんがやるのが一番良い
- 脳には個性があるので、たとえ兄弟でも違うやり方が適する場合がある
ということが挙げられます。
余談ですが、今天才子役として活躍している、鈴木福くんも、
お母さんの読み聞かせで台詞を覚えさせているようですよ^^
参考:天才子役 芦田愛菜ちゃん、鈴木福くんの才能と育成の秘密
お父さんも、読み聞かせはしないよりはやった方が良いのですが、
お母さん主体でやってあげると良さそうですので、ここはお母さんの頑張りどころですね!
お父さんは、子供が大きくなってくると社会のルールだったり、色々と教えることがいっぱい出てきますので、それまでは違うところでお母さんをサポートしてあげると良いですね^^