最近、褒めて子供を育てるやり方を、たくさんの人が実践しています。
叱ると、叱る側も嫌な気分になりますので、それよりも褒めて伸ばした方が良いですよね^^;

しかし、だからといって、何でもかんでも褒めればよいというわけではありません。

叱るべき時は叱った方が良いのです。

でも、「叱るべき時」というのがどういう時なのか、判断するのは難しいもの。

例えば、大して叱る必要もないところでつい感情的に叱ってしまう方は多いと思います。
いかなる理由であれ、叱られると人の心は傷つきますので、感情的に叱るのはよくありません。

長い時間子供と過ごしていると、忙しい時にかまってほしそうにしたり、自分の思うようにしてくれなかったりしてイライラがたまることでしょう。
そうなるとついつい感情が入るので、コントロールが難しいですよね^^;

そんな時でも叱らないようにするには、どうしたら良いでしょうか?

叱らぬ教育の実践という本で、こんなことが書かれています。

自分が「叱らなくてもいいような気持ち」になること

これは単に、自分が我慢して叱らなければ良いというものではありません。
本心からそう思えるようになるということです。

気持ちをコントロールできるのなら、苦労は要らない!と思うかもしれませんね^^;
しかし、それは考え方を変えることで実践できるようになります。

その方法は、自己分析をすること。

自分がなぜ叱るのか、なぜ叱らなければならないのか、叱る自分の心境は何かを徹底して調べて、分析するんです。

普段、どんな場面で叱っているのかを思い出し、自分で自分の言動を見つめていきます。
そして、自分自身の、ものの感じ方、考え方にどのような癖があるのかを考えて、整理します。

すると、自分が叱るパターンが見えてくることがあるんですね^^

「どんな場面で叱っているのか」を分析することで、自分が普段どういう価値観を大切にしているのかがはっきりしてきます。
「叱る時の自分の言動」を分析することで、意識してはいなかったのに「そんなこと」を子供に言う癖があった、又はそんな態度をとってしまっていた、と気づくこともあります。

人には「自分の意識していない自分」があって、「何の気もなしに」したこと、言ってしまった(自己表出)ということは誰にでもありますから、もしその行動が、大して叱る場面でもなかったり、親の都合で叱っているとしたら、子供は傷つくだけですね^^;

また逆に、自分の価値観をはっきりさせると、それに外れたことを子供がしたら、理由を説明することができます。
激しく叱責することも少なくなると思いますし、理由の説明を繰り返せば、そのうち子供も理解してくれます。

逆に、感情で叱っていると、子供は叱られている理由がわからないので、顔色を見て判断するようになってしまうのです。

間違って叱ったのなら、きちんと子供に謝る

叱る前に考える、ということは難しいことです。
後でなんらかの理由がわかって「そこまで叱る必要はなかった」と気づくことがあるかもしれません。

そんな時、「ま、いいか!」となかったことにしたり、変なプライドをもって自分を曲げない態度をとってはいけません。

子供は不当に叱られた感を持ちますし、それが積み重なると、親への不信感に繋がります。

しかし逆に、きちんと誤りを認め、何が悪かったのかをきちんと説明して謝ると、子供の安心感に繋がります。

子供に詫びるのは子供の態度を増長させると思っている方もいますが、「子供に詫びる」のではなくて、「自分の誤解や、モノの言い方を詫びる」のです。

子供が間違っていなくても、誤解を招くような行動をしたからといって、自分が偏見を持って叱ったことを棚に上げて「誤解されるようなことをするのが悪い!」と叱るのは親の自己弁護。
自分に甘いと思った方が良いでしょう^^;

「失敗は成功の元」ということわざがありますが、自分の失敗を素直に認めて反省し、次に活かす姿を見せるのも大切な教育です。
偏ったプライドや親のメンツは捨てて、自然体で接するようにしたいですね^^