最近、「育児ノイローゼ」、「産後ブルー」といったことがよく話題に上がっているようです。
2012年8月29日放送の「ほんまでっかTV」でも話題に上がっていましたし、9月5日放送の「あさイチ」でも「産後クライシス」として話題になっていました。
産後クライシスというのは、出産後、育児ノイローゼになったり、夫婦間が不仲になって離婚の危機に陥ったりすることです。
第一子が2~3歳頃に産後クライシスになる可能性が高いそうです。
産後の女性はホルモンのバランスが不安定です。
"産後"と言っても、"産んですぐ"の時期だけではなく、その不安定さは人によりますが産後数年続く場合もあります。
特に第一子が2~3歳になる頃には憂欝になったり、夫への愛情がどんどん減少していって夫に攻撃的になったりします。
夫は「妻の性格が変わった」と思ってしまい、夫の妻への愛情も減少、産後1年半~2、3年で離婚に至ってしまう人もいるんですね。
もちろんこれは"傾向"ですので、全ての人がそうなるというわけではありませんが、この傾向になる方が増えているようです。
しかしこれはどうしようもない問題ではありません。
しっかりと"知識"を持って"対策"を講じれば乗り越えられます。
まずは、ホルモンの影響であるということを知る
産後クライシスにならないようにするためには、まずは正しい知識を得ること。
「ホルモンが影響してイライラすることがあるかもしれない」ということをしっかり夫婦間で認識・共有することが大切なんですね。
ホルモンの影響を知っているのと知らないのとでは、大きな違いがでます。
知らないと、妻は原因の分からないイライラに悩まされますし、夫は「妻の性格が変わった・・・」なんて思ってしまうわけです^^;
そのようになっていては、先が見えないので不安でいっぱいになってしまいます。
しかし知っていれば、夫は広い心で接する準備が出来ますし、妻は無駄なイライラを夫にぶつけないように気をつけることができます。
お互いがお互いを思いやることができれば乗り越えられます。
片方だけでは負担が大きすぎて難しくなるので、夫婦共に知っておくことが大切ですね^^
何かイライラした時は、「ホルモンのせいだ!」と思うようにすれば、冷静になってそのイライラはずいぶん和らげることができます^^
イライラの原因は、夫の家事・育児への参加度の低さ
ホルモンバランスが不安定になると、色々と敏感になりがちです。
さらには、ずっと子供の面倒を見ないといけなかったり、家から出られないなど思うように動けなかったりと、精神的に追い詰められていますので、それが輪をかけてちょっとしたことでイライラします。
そんな中、イライラの矛先になりやすいのは、夫の家事や育児への協力度です。
家事・育児に協力的な男性が増えてきましたが、産後ブルーから離婚に至る家庭が多いのは、まだまだ協力的でない男性が多いということかもしれません。
現代の女性は育児への負担が昔よりも大きくなっていますから、男性の積極的な家事・育児への参加は現代において不可欠ですので、お互い協力できるようにありたいですね。
現代は自分達の親の世代とは状況が違いますので、"家事・育児は女性がするもの"という認識を持っていたとすれば、どこかで歪みがでてきます。
昔は三世代が一緒に住む大家族が普通で、地域で子供を育てるものだったので、責任が分散されていました。
しかし今は、都会では隣の住人のことを知らないのも普通ですし、地域コミュニティが崩壊しています。
核家族化の影響もあって、家で子供の面倒をみるのは母親がほとんどです。
一人で子供を1日中みるのは大変ですね^^;
現在にあったやり方は、やっぱり協力して子育てをするということです。
夫が家事・育児に協力的で、たまには妻へのねぎらいの言葉をかけてあげると安心感を与えることができます^^
逆に産後の不満は長いこと後を引くので、軽視してはいけません^^;
妻は夫に求めるだけではダメ!
たとえ夫が家事・育児に協力的であったとしても、妻の態度が悪いと、せっかく夫が協力しようと思っていてたとしても、うまく協力できない場合があります。
例えば妻が、自分がやってもらいと思っていることを何も言わずに待っている、という場合。
妻だけが忙しく動いていて、夫は何も動きません。
そんな気が利かない態度に対して、
「手伝ってほしいのにそれぐらい察してよ!」
と思うことがあるとおもいます。
しかしそれで怒りを膨らますのはよくありません。
男性は基本的に察するのが苦手です^^;
その辺は割り切りましょう^^
協力しようという気持ちがどんなにあっても、察することができるかどうかは別なのです。
たとえ女性からすると気が付いて動くのが当たり前だと思っていることでも、男性は同じようには思っていないんです。
女性とは違いますので、「自分の思っていることは言わなくてもわかるはず」と思うのは都合がよすぎです。
そう思うようになってしまうと段々、「夫に家事・育児を押し付けられている」と思うようになってしまいます。
まさにイライラの元ですよね^^;
ではどうしたら良いのか?というと、それは
やって欲しいことを言葉で伝える
ということです。
察するのを待っていて男性がしてくれないのをいつまでも不満を持つのは、家事・育児に非協力的な男性と同じようなもので、頑張ろうとしている男性に非協力的になっているんです。
家事・育児に協力的な男性は、一言言えばそれだけで動いてくれます。
夫に手伝ってほしいと思うのなら、大事なのはコミュニケーションです。
気づいていないのならきちんと言葉でお願いするようにしましょう。
夫がやったことないことは、どうやるのかきちんと説明するのも大切です。
また、夫の手伝いについて、「あさイチ」の中でこんなことが言われていました。
- 家事に協力してくれた夫を褒める
- 家事をした場合、「6割の出来でOK」とする
ということです。
これは、産後も夫不審にならなかった妻たちがどんなことをしていたのか?というものをまとめたものです。
理にかなってて、なるほど!と言う感じですね^^
人は慣れていないことをやるのは難しいのです。
妻が慣れていることでも、夫は慣れていないものも多いですし、経験も違いますので、それをやるのは大変です。
それをやってくれたわけですから、たとえ思っているほどの出来でなくても、やってくれたことに褒めてあげましょう^^
特に男性は褒められるとどんどんやる気をだします^^
「自分でやった方が早いや」
と思って自分でばかり解決していると、夫は育児に対して成長しませんので、子供が育ってきた時に自分でやらなければならない負担が大きくなりますので、「妻の見守り力」が必要ですね^^
上で挙げたように褒めることに慣れていない方もいるかもしれませんが、お互いが協力できてこそ良い家庭になっていくのだと思います^^
これは夫婦間の問題だけではありません。
子供はそのように乗り越えていく親の姿も見ていますから、子育てにも関係のあることだと思います^^