2012年10月12日の「金スマ!」は教育SP。
花まる学習会の高濱正伸先生が登場して、その教育法が紹介されていました。
花まる学習会は、様々な体検をさせて子供達の"やり抜く力"を養い、メシが食っていける大人に育てようという所です。

花まる学習会の子供達は皆イキイキしていて、先生達がやる気をのせてくれるから、チャレンジ精神旺盛なんですね^^

そんな花まる学習会の代表の高濱先生が、金スマの会場に来ているお母さん達に向けて、特別授業を行っていました。

タイトルは、

「母親にとって、今もっとも大事なこと」

です。
講演依頼が殺到して、1年で100回近くも講演会があるという高濱先生ですが、講演会でいつもお母さん向けに言っていることなんだそうです。

素晴らしい講義だったので、その内容をそのまま紹介します。

高濱正伸 特別授業

「母親にとって 今もっとも大事なこと」

一番大事なのは、お母さんが楽になることなんですよね。

(会場:お母さん達が頷く)

頷かれてますけれど、結局わが子に対しては、

「アレしなさい」
「ちゃんと読みなさいって言ったでしょ!」
「昨日言ったよね? 同じこと何回も言わせないで」

とか。

(会場:笑)

おかあさんが楽になるってことでひとつ、典型的な図を描きますけど。

金スマ 高濱正伸

例えば、やっぱり青春期に家庭内暴力とか、うまくいかなかった子たちの家って、全部同じなんですよね。
おかあさんが居て、子供が居て一人っきりで頑張ってて、

「お父さんはどこに居るんですか??」

っていうと、端っこでちっちゃいパパがいるみたいな・・・

この状態なんですよ。

(会場:笑)

何でこうなったかと、そんなはずれに父ちゃんかと。
いえいえ、外では頑張って働いているんです。

ところが電車に乗って家に帰ってくると、

「ただいま・・・」

みたいな・・・
ちっちゃい。

で、この荒れ狂うお母さんが怖くなってる、みたいになっちゃってるわけ。

(会場:笑)

一人っきりで子育てしちゃいけないっていうの、僕30年いろいろやってきた結論で、
ママ友がやっぱり一番です。
心から話をできるママ友が一人いるだけでもだいぶ違います。

男がね、通用しないんですよね。
閉じた中で何とか支え手になるお父さんが、役に立ってないんですね、今日本中。

お母さん側からすると、

「もう~聞いてないね、この人!」

みたいな・・・。
で お父さん側からすると、イライラして困ってるわけです。
妻の話しって大変ですよ、夫は。
オチのない話が永遠と続くんです。

(会場:笑)

隣の子がどうしたとか、テレビでこうしてたとか、

「で? で?」

っていう話ばっかり続くわけ。

辛いですよ。
この辛さがなかなか女性にはわかんない。

女性同士って作法があるじゃないですか、
「ひどいねえ」とか、「ありえない! ひどいでしょ?ひどい!!」とか。

(会場:笑)

ポンポンポンポン返しながら、リアクションの中で安定するのが女性だということが、
夫にもわかっていないし、妻は自分でも見えていない。

「一人っきりで閉じてるから何とか夫に頼りたい、でもこの人に言っても無駄」

って、やらないでくださいって話です。

向こうは向こうの生き方があって、年をとればとるほど要点と結論しか興味ないしね、
「問題点がなかったら言わないでくれる?」
みたいになるのが、中年おやじなんですよ。

(会場:笑)

それはね、腹立つわけね、女性としては。
相手をね、同じ人間だと思うから腹立ってる。

だと思えばいい。

(会場:笑)

あの・・・"犬"っていう意味は、バカにした"犬"じゃないですよ。
ほんとに心の底から言いたい。

犬に、ある朝、

「今日こそ言わせてもらうけどさ、"散歩散歩"って特にしたくないのね、私!」

って意味わかります?
犬に対して、自分が散歩したくない気持ちをぶつける人は一人もいないんですよ。 

「耳の後ろかくのやめてくれる?」

とかね。

(会場:笑)

ありえないでしょ?犬だからかきますよ、そりゃ。
 
別の生き物だと思った瞬間に全部許せるんだけど、
女性として育ってきた自分の感覚の中で、

「なんでこんなに協力してくれないかな」

って勝手に思ってるんです。

「男の子なんか、わかんないわかんない」

って言うでしょ?
何で危ないことするの?とか。

好きなんです!

川柳でね、

「理由なく 危険愛する 僕が居る」
「オケツだよ、ウンコチンコだ ワハハノハ」

とかね。

(会場:笑)

つまりね、そんなの女性から見たら「バカじゃないの!」 と。

でもそれ、やってナンボなんです、男は。
そして男になっていくんです。

女性感覚で異性を切って捨てないで欲しい。

で、お母さんは安定しないといけない、ほっとしないといけないんです。
にこにこにこにこしてね、子供はお母さんが健全で健やかだったら、勝手に育っちゃうんですから。
外遊びいっぱいさせて、いい出会いをお母さんが仕組んであげて、そうすると健やかに育つ。

「なんかしてあげよう」じゃなくて、私がほっとすることが一番大事なんだなってことが、
今私が一番言いたかったことです。

ぜひ一つ、ワンポイントで気をつけていただければと思います。

ここまでです。
この話を聞いて、心が晴れて楽になった人も多いのではないでしょうか?^^

男と女は完全に分かりあえることはできない。
だからと言って切り捨てるのではなく、無理に合わせるのでもなく、そういうものだと認めてあげることで気持ちが楽になることってありますよね^^

高濱先生は最近、こんな本を出されています。

まさに今紹介した内容です^^

本ではさらにもっと詳しく、そして男と女の考え方の違いなども書かれています。
異性のことを知ることと、自分の特徴を客観的に知る、という二つがあるだけでも、お互いにより良くコミュニケーションが出来るようになると思います。

男性(女性)はそういうものだ、と知っていれば、接し方を変えることができますからね^^

出来の悪い男の子はどうしたらよい?

番組で室井佑月さんが、

「出来の悪い子(男の子)は、どうしたらよいか?」

と質問していました。
"出来の悪い"というのは、あれこれいたずらや下らないことをしたりするということでしょうね^^

それに対する高濱先生の答えは、

「カブトムシだと思えば良い」

ということでした^^
夫の場合と同じですね♪

カブトムシだと思えば、

「角を上げ下げしてるな」
「あ、土に潜るんだ~」

と、客観的に見ることができます。
カブトムシは、理由なんかわからないけど、なぜか上げ下げするわけです^^;

そこには理由や根拠なんかありません。
男の子の行動も同じです。

どんなに分かってあげようとしても、それはお母さんの分かってあげたい気持ち、女性の感覚でしかないんです。
そういう生き物としてひとつずつ観察していくしかないんです。

とのことでした。

女性は細かいところまで見えてしまうので、ついつい注意したくなります。
細かい注意が多いと、子供はそれだけ怒られている回数が多くなるので、どんどん自分が否定されている気持ちが強くなって色々なことに自信がなくなっていくんです。

結果、親の意のままの良い子にはなりますが、自主的にチャレンジできなかったり、顔色をうかがってばかりで自分で判断出来ない子に育ってしまいかねません。
注意をしてはいけない、ということではありませんが、それは本当に叱る必要があるのかどうかくらいは考えたいところです^^
それよりも褒めるところを探すと良いでしょうね♪