大人になると、いつの間にか子どもの気持ちがわからなくなってきます。
自分が親に対する不満を持っていたことですら、
全く同じことを自分の子供にしてしまっているということも珍しくありません。
しかも、そういうものは無意識でやっていることが多いですよね^^;
そして、子供が自分に対してどういう不満を持っているのか、
なんとなくわかっているつもりでいる方は気をつけて下さい。
実は思いもしないことを不満に思っていることがあります。
2011年8月17日放送のはなまるマーケットで、子ども達の本音を探る
「夏休み はなまる子ども座談会」というのをやっていました。
その中で、子供が親に対してどういう不満を持っているのか、
町で聞いて多かった不満が紹介されていました。
そこで、子供の不満にある共通する部分が見えたので、紹介します。
子供には求めるが自分には甘い
- 「勉強しなさい!」
- 「片付けなさい!」
- 「ゲームやり過ぎ!」
- 「高いものはダメ!」
という叱り方、けっこうありがちですよね^^;
これらは、街で聞いて多かった不満でした。
そのように叱って教えることは確かに大切なことなのですが、
何度言っても出来ない場合、もしかしたら、
親自身がそれを出来ていないのかもしれません。
自分には出来ていないことを、子供に求めていませんか?
自分を棚に上げて子供にはそれをやるように求めると、子供は不満を持ち始めます。
子供は、がみがみ怒られることや、しつこく注意されることよりも、
自分には甘いのに・・・という不公平感に対して不満を持つのです。
例えば、「勉強をしなさい」と言われることを不満に思っている子の話を聞くと、
「(親は)仕事はしているけど、勉強はしない」
なんて言っていたんですね^^;
一般的に「勉強をしなさい!」とよく叱る家庭の環境を見てみると、
親が勉強をしている姿を見せていない、もしくは
何かを一緒に学んだことがないというのが当てはまるようです。
子供は、親を見て育ちますので、
親が勉強をしていなければ、子供も勉強をする習慣がつかないんです。
逆に、入ることですら難関な一流大学に通う学生を調査してみると、
子供の頃、「勉強をしなさい」と言われたことがないという割合が多かったというデータがあります。
そしてそういう家庭では、親は親で、自分の勉強をしていることが多いんですね^^
子どもが主体的に勉強をするようになってほしいなら、
まずは親が主体的に勉強をしなければならないのです。
「自分は成績が悪かったから、子供はそうならないよう、優秀になってほしい」
という学歴コンプレックスや、
自分は仕事をしているんだから、勉強する暇がない」
という大人の都合は、子供には通用しません。
勉強は、勉強のできる人がやるものではなく、
わからないことをわかるようにするためにやるのです。
まずは親自身が向上心を持って、何か勉強をする習慣をつけ、
その姿を見せてあげましょう。
もし、「何を勉強したらいいかわからない」と言う方は、
NLPという、コミュニケーション心理学を勉強してみると良いと思います。
心理学と言っても、そんなに難しいものではありませんし、
子育てをしているのならきっと役に立つと思いますよ^^
同じように、「片付けなさい!」、「ゲームはもうやめなさい!」、
「ジュースは1杯だけ!」という叱り方をしているのになかなか聞かない場合、
自分は片付けをしているのかどうか、子供が寝静まった頃に隠れてゲームをしていないか、子供にジュースは1杯だけと禁止しておきながら、自分はお酒を何杯も飲んでないか、見直してみましょう。
基本的には、子供に注意するなら自分も出来なければならないということです。
上の子に厳しく、下の子に甘い
兄弟喧嘩があると、大抵は下の子が泣きます。
その時、
「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい!」
という叱り方をしていませんか?
それだと上の子は、
「叱られるのはいつも僕ばかり・・・」
と不満を持つようになります。
親としては悪気なく言ってしまうのですが、
上の子が悪くないのに叱ってしまうケースも多いのです。
そうなると、上の子は不満をもちながら育ちます。
そしてしっかりした子にはなりますが、大人になった時に思いきった行動に決断することができず、安全圏内で行動するようになりかねません。
また、下の子は悪いことをしても許されることを覚え、何でも他人のせいにする子になりかねません。
大切なのは、その時の状況を子供達からしっかり聞いて、
「お兄ちゃんはこれで我慢、妹はこれで我慢」
というように、バランス良く叱るようにしなければなりません。
子供の言い分は偏るので、正確に判断するのは難しいですが、
頭ごなしに「お兄ちゃんなんだから!」という前に、しっかり話を聞きましょう。
そして、上の子は下の子と比べるとしっかりしていますが、
それでもまだ子供だということを忘れないようにしましょう。
上の2つは良くあるケースだとは思いますが、
なぜ叱るのか、なぜ叱られるのか、親子の想いにすれ違いがあります。
最近の子供は情報化社会の中で育っていますから、
昔の子供よりも知識を持っています。
そこで、昔の大人のように上から目線で注意しても、なかなか理解してもらえません。
横から目線で気楽に、話を聞いてあげて、一緒に考えることが大切ですね。