「チャンスがあれば○○したい♪」

という言葉、私はよく耳にします^^
でも、チャンスって世の中にたくさん転がっているんですね。

チャンスを物に出来るのは、そのチャンスに対してしっかりアンテナを張っている人です。
つまり、いつか来るチャンスを掴むために、しっかり準備をしている人ですね^^

ミュージシャンになりたいなら、いつスカウトが来ても良いようにボイストレーニングをしっかりしておく。
スカウトマンがよく出没する場所を調べておく。

そういう準備をしている人がチャンスを掴みます。
「棚からぼたもち」でチャンスをものにした人は極まれです^^;

こんな分かりやすい例なら良いですが、実は私達の周りにはせっかくチャンスが巡ってきているのに気づかないことが多いんです。
目の前のことばかりに気をとられて、アンテナが伸びていないんですね。

セレンディピティという言葉をご存知でしょうか?

言葉の定義は、

何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉。
何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」を指す。

となっています。

参考:ウィキペディアより

つまり、いつも何かを考えているけど答えが出ないという状況で、あるときたまたま出会ったものからアイディアを発見したり、大きな飛躍に繋がったりするということです。

チャンスに恵まれるというのは、このセレンディピティがあるおかげとも言えます。

世の中誰もがチャンスに恵まれているのですが、"チャンスに恵まれない"という人は、目の前にチャンスが転がっているのに気が付いていないだけなんです。

ノーベル賞を受賞した鈴木章教授や根岸英一教授は、セレンディピティを大切にすることを、アメリカでの師匠、ブラウン教授から教わっていたそうですよ^^

そこで、『たけしの新・教育白書~「学び」って楽しいぞSP』で鈴木教授が教えてくれた、
学びの楽しさの見つけるためのセレンディピティの引き出し方を紹介します。

1.違う意見に耳を傾ける

自分と違う意見を持っている人には、否定的に接する人は多いものです。
気持ちはわかります^^;
自分が正しいと思っていることを否定されているようなものですからね^^;

そんな時、人間の脳は自己防衛の機能が働きますので、
ついつい

「自分が正しい。あなたは間違っている」

と考えがちです。

しかしそれでは、あなたはいずれ行き詰る可能性があります。

その人はあなたの意見の盲点を突いている可能性もありますし、
正しい、間違いという二択で決められない問題もたくさんありますからね。

どんな意見にもアンテナを張って行動すること。
それを忘れないようにすれば、新しい道を発見するかもしれません^^

2."失敗"を"失敗"にしない

失敗というのは、成功する前に止めてしまうことです。
何か物事に1回チャレンジしたけど、それが上手くいかないからといって、

「私には才能がない・・・」

といっていませんか?

それは非常にもったいないこと。
鈴木教授達は、

「10回失敗しても11番目のアイディアで行ける道があるのではないか?」

と、別の角度から色々なことを考え続けたからそのような名誉ある発見ができたわけです。

これは、何もノーベル賞のようなすごいことに限りません。
日常生活で自分が目標としていること全てに当てはまります。

失敗は次のアイディアへのヒントです。
失敗を失敗だと思った瞬間、セレンディピティは働きません。

3.ワイフは大切に

鈴木教授も根岸教授も、奥さんのことを"ワイフ"と呼びますね^^
そのように呼ぶのは、奥さんを大切にしているからなんだそうですが、
師匠のブラウン教授も愛妻家で有名なんですね。

ブラウン教授が言うには、家庭の円満こそ幸運に出会う環境を生み出すとのことだそうです。

確かに家庭が円満だと、心が広くなります。
そういう時に色々なものを柔軟な見方で見ることができますからね^^

セレンディピティは、そういうところにも繋がっているんです。


セレンディピティを上手く引き出すなら、日ごろの小さな発見が全て重要になってきます。
小さな発見なくして大きな発見はありませんからね^^

日ごろから色々なことに問題意識や疑問を持ったり、目標を意識していることは大切です。

パッとひらめくアイディアは、何の意識もしないでたまたま思いつくものではありません。
常にアンテナ張っていて、どこかで引っ掛かるから気づくんです。

万有引力の法則を発見したニュートンは、常に問題意識を持っていたので、りんごが落ちたのを見て"引力"というものを発見したんです。

単にりんご農家をしていて、りんごを毎日見ていても、問題意識がなければ引力は発見できません^^;

チャンスに恵まれるかどうかは一生懸命やるのが大事です。
何事にも諦めずに常に問題意識を持って取り組むこと。

このようなところから「発見力」が養われるということを、ぜひ子供たちにも教えてあげたいですね^^