2013年9月3日に放送された「もてもてナインティナイン」は「芸能人の子育てSP」だったのですが、その中にダウンタウン浜田雅功の奥さん、小川菜摘さんが出ていました。
今となっては育児歴22年のベテランママですね。

そこで、浜田家の育児エピソードをところどころで語っていましたが、その内容がものすごくポイントをついたものだったんです^^

小川さんの子育てに関する考え方、そして浜ちゃんのサポート力。
どちらも素晴らしくて、バランスの良い夫婦だなあと思いました。

テレビのイメージとは全然違いますね♪
小川さんは浜ちゃんのことを「父親としては100点です」と言っていましたし、教育評論家の尾木ママも絶賛していました。

語られていたのは、こういう内容でした。

育児書は捨てろ!

【エピソード】

小川さんは長男の子育ての時、育児書をたくさん読んだり、ネットで調べたりして頑張ろうとしていたのですが、頭でっかちになってなかなかうまく行かず、育児ノイローゼ気味になっていたそうです。

長男はなかなかミルクを飲んでくれなかったのですが、ウトウトと寝かかるとちょっと飲んでくれるので、3、4時間ごとに電話のジャックを抜いて、電気を暗くして、「ピンポン鳴らさないで下さい」という紙を貼って、その度にやっていたらおかしくなってしまったのだそうです。

それを見かねた浜ちゃんは

「お前少し休め!こんなんちょっとぐらい食わなくても死にはしないから。お前が死ぬぞ、先に!」
「こんな本なんか捨てろ!」

「こういう方法で頭でっかちになるな」

と声を掛けてくれたそうです。

このアドバイスで小川さんは大変な育児を乗り切ることができたわけですね。

このサイトでも育児について色々書いていますし、参考になることをたくさん与えてくれますが、「必ずこうしなさい」「こうあるべきだ」というものではありません。

育児書に書いているのは、参考にはなりますがマニュアルではないんです。
あくまでヒントだったり、模範解答だったり、目標の立て方だったり、数ある参考の中の一つにすぎないわけです。

子供の性格だったり、環境だったり、タイミングだったり、おかれている状況は人の数だけありますので、育児書通りにならなくて当たり前です。
むしろ真逆のことがうまくいったりすることもあります。

そういうこともありますから、参考にしたとしても100%を目指す必要はないんです^^
ラフにやる気持ちも大切です。
100%を目指して真面目に忠実にやろうとすると、精神的に病んでしまいかねません。

育児書通りにやってうまくいったらそれで良いですが、上手くいかない時には自分なりに違うやり方をしてみたり、それでもまだうまくいかない時は思い切って「それでもよし」としてみる。
今出来なくても、また別の機会にやってみたり、違うことに目を向けたりすると良いと思います。

完璧を目指すと視野が狭くなるので、そういう柔軟さも必要ですね^^

父親でもできることを協力する

尾木ママによると、出産後、産後欝(うつ)になる人は2~3割と、結構多いのだそうです。
寝る時間もないなど自由が効かなかったり、責任感もありますから大変な思いはしますよね。

そういう時に大事な役割を果たすのが父親です。

例えば、子供が泣いている時、

「泣かせるな!」

と奥さんに対して怒鳴る父親がいます。

でも、奥さんだって母親1年生ですし、子供は何で泣いているのかわからないものなんです。

浜ちゃんの場合は、

「何で泣いてるんやろな」

と奥さんの横で言いながらいつも一緒に考えてくれたりしたので、小川さんはそれだけでホッとしたのだそうです。

赤ちゃんの時、父親はどうしても母親より出来る役割が少ないものですが、できることが全くないわけではありません。
母親と同じことができなくても良いんですね。

実際にミルクを飲ませることに父親は付き合わなくても、母親は声をかけてもらうだけでも安心感を得るんです。
「一人ではない」「大丈夫だ」という安心感は、大きな支えになりますよね^^

ちなみに、昔の父親は母親に子育てを任せて外で働いていましたが、それは子供の面倒をみるのが母親だけでなく、同居している家族や地域で助け合える環境があったからです。

今は核家族化していたり、地域のコミュニティがなかったりするのが珍しくないので、子育ての役割を父親が担う必要があります。
それでも、家族や地域が面倒を見ていたころと比べて手が足りないくらいですけどね^^;

母親が3回叱ってきかない時は父親に

子供が思春期になると、特に男の子と母親の場合はわかり合うことができません。
なのでぶつかることは多くなると思います。

そんな時、普通のお母さんは嵐が去るのを待つように「思春期だから」と引いちゃう事が多いものです。
平和な方が良いですからね^^

放っておくことが大事な時もありますが、親として言うべきことは言うことが大事な時もあります。
ただそれでも子供は聞かない時は聞かないですよね^^;

そんな時、浜田家でやっていたのは、母親が3回叱ってダメだったら父親が言うルール。

浜ちゃんはそういう時、部屋に子供を呼んで、

「なんで怒られたのか言ってみろ」

と、悟らせるように叱っていたそうです。

ここでのポイントは、両親で一緒になって叱らないということ。
一緒になって同じように叱ると、子供は逃げ場がありません。
なのでそうならないように気を付けていたのだそうです。

逃げ場がなくなると人は自己防衛に入って、人のせい、環境のせいにしたりしてしまいます。
なぜ叱られているのか、自分で理解できないとと、叱っても意味はありません。
こういう余裕をもった叱り方はどんな場面でも大切ですね^^

そして、同じ叱り方をするより、違う叱り方をもう一人の親がすることで、いけないことをしたことを理解しやすくなります。

例えばお母さんは目の前の細かい事で注意することが多いと思いますが、お父さんは考え方や心構えの面で叱る。
そのようにすると、違う視点から叱ることができます。
役割分担って大切ですね^^

普段、家に居ないお父さんを尊敬させる

サラリーマン家族の場合は特に多いのですが、父親が仕事で家にいることが少ないと、家族と疎遠になりがちです。

普段家にいないので、たまに帰ってきても萱の外扱いされて、家に居場所がないお父さんもいるのではないでしょうか?^^;

そうなってしまうと、子供は父親を尊敬できなくなるんです。
そうならないようにするのは母親の役割です。

小川さんがやっていたのは、家に父親がいなくても所々の会話の中でお父さんを出し、

「あなたが書いた絵、お父さんも上手って言ってたよ」

という風に、常に父の存在を感じさせていたということ。

よく、

「今日はお父さんがいないからお寿司とろう♪」

という人がいますが、そうではなく、

「今日はお父さんが早く帰ってくるからお寿司とろう♪」

と考えられる気持ちが大事です。
お父さんに対して思いやりがありますよね^^

父親がいることで食卓に出るおかずが増えたりすると、子供は、

「今日はお父さんがいるから御馳走がいっぱいなんだ」

と、父親の存在に特別感を持ちます。

このように、母親に父親を立てる姿勢がないと、子供は父親を尊敬しません。

父親は子供に背中で語ると言いますが、外で頑張って働いている姿を見せることで、社会に出て生きるということや、目標、考え方、人生の指針となるものを子供は感じ取るわけです。

でも、外で働いているから姿は見せられないですよね^^;
だからこそお父さんの頑張りを知っているお母さんが、普段の会話の中で登場させるわけです。
それには、お父さんが頑張っていることへの感謝が必要ですね^^

また逆に、子供が父親を尊敬できない状態で子育てに困った時、最終的に困るのは母親自身です。
子供に叱っても言うことを聞かない時、どうしたら良いでしょう?
そんな時になってから父親に頼ろうとしても難しいですね^^;

なので、子供の前では父親を立て、普段の会話の中で

「お父さんはこんなにすごいんだよ」

ということを言って聞かせてあげることは、子供のためにも、自分のためにもなります。
褒めるところがない・・・という方は、無理やりにでも褒める内容を作るくらいでも良いかもしれません^^

でも、決して子供の前で悪口を言っていてはいけませんよ^^;

次男が出来ても長男を放っておかない

子供に弟や妹が出来た時などに起こるのが赤ちゃん返り

今まで周りの大人からチヤホヤされていたのに、下の子が出来た途端、急にポツンと放っておかれます。
おじいちゃんもおばあちゃんも、みんな産まれたばかりの子にかかりっきりになるんですね^^;

それでは子供は嫉妬するはずです。
その結果やるのが、赤ちゃん返りです。

でも、浜ちゃんの場合は、次男が出来た時、長男の前では絶対に次男を抱かなかったそうです。

皆が次男に向かっている時、浜ちゃんはいつも長男と一緒にいて、

「あいつギャーギャーうるさいの~」

と、長男と一緒に笑える次男の悪口を言っていたそうです。
赤ちゃんは悪口を言っていることは分からないので、浜ちゃんなりの長男への愛情のかけ方ですね^^

こういう役割が出来るのは、やっぱり父親ですね。
母親を含め、女性は母性本能から一番小さくてかわいいものに目がいきます。

だから、男性が理性を効かせて上の子を放っておかないようにしたいですね^^
浜田家ではそうやっていたので、赤ちゃん返りしなかったのだそうです。

親は親、子供は子供

浜田家は両親とも芸能人ですし、芸能人だからこそ特別扱いされて、得な思いをすることがあるでしょう。
でも、特別扱いされるのは芸能人である両親であって、子供自身が特別扱いされているわけではありません。
なので、「自分は特別なんだ」と、勘違いしそうな時もあるかもしれませんよね。

例えば、仕事の関係で発売前のおもちゃを貰ってきたりとか、遊園地で並ばずに裏から先に入ったりとか。

そういう機会も出てきますし、父親といればみんなからチヤホヤされることもあるかもしれません。
でも、浜田家では親は親、子供は子供と、分けていたのだそうです。
あなたが特別なわけではないということを何度も言い続けていたのだそうです。

そして、発売前のおもちゃを貰っても、すぐにあげるのではなく、誕生日やテストで頑張った時など、そういうタイミングで与えます。
遊園地では、特別に裏から回るのではなく、並んでやっと乗れるから楽しいということを知るためにもきちんと並びます。

どこかに行って特別な思いをしていても、芸能人である事の特典と、子供の日常とは、きっちりと切り離していたのです。

これは芸能人でない私達でも参考になることです。

親が頑張って手に入れた立場を子供が楽に手に入れる。
そういう状況を当たり前のようにしていると、わがままになりかねません。
頑張らなくても手に入ったものには、ありがたみを感じませんからね^^;

頑張って手に入れた時の嬉しさというのを子供の頃から知っておかないと、大人になって踏ん張りが効かなくなってしまいます。

よく、親の七光りとかで威張っている人って世の中にいますよね^^
でもそれは親がすごいのであって、その人が特別なわけではありません。
それで威張っていると嫌な人に見えます。

そういう大人にはなって欲しくないですよね^^;

最近は子供の頃からお友達のような親が多くなっていますが、お友達のような親はそうなりがちです。
変な平等意識で子供に接してしまい、子供に勘違いの特別感を与えてしまいやすいのです。

昔、お父さんはおかずが一品多い、というようなことが当たり前のようにありましたが、お父さんは外で仕事を頑張って家族を養う責任を果たしているのです。

大人は大人、子供は子供、違って当然です。
「お友達」は大人の付き合いができるようになってからで良いと思います。


浜田家のような子育てが出来るのは、お互いがお互いを信頼しているからではないか?と思います。
奥さんも浜ちゃんの悪口は言わず、番組であっても自分の夫を茶化すようなことはしませんしね^^

そして無理に頑張らずに自然体であること。
芸能人という立場に奢れていないのが良いですね♪

そして長男は今、ハマ・オカモトという名前で、ロックバンド・OKAMOTO'Sのベーシストをやっています。
この間、ラジオで親子初共演で対談をしていたそうで、その放送を見つけました。

なかなか良い親子関係ですよ^^
前編と後編2つあります。

【前編】

【後編】