子供と対話をするのって難しいですよね^^;
理解させるのが難しかったり、時には聞こうとしなかったり。
そんな時、
「何で言ったことをきちんとやらないの!」
とか
「話が聞けないなんて、なんて悪い子なの!」
と、一方的に子供のせいにしていませんか?
しかしその思いは、「自分が真剣に話せば、相手はわかってくれる」という、自分だけの勝手な思いにすぎません。
自分自身の話し方に問題はないかどうかを考えていないんですね。
話の内容は明確か、内容や自分の気持ちを的確に伝えることができているか、口先だけで時と場合によって芯がブレていないか、相手がどう受け止め、理解できているかを察知できているかなど、自分自身を省みることも大事です。
この本は古い本ですが、コーチングの技法を使った子どもとの対話の仕方の例が満載で、そのやり方は現在でも同じです。
主に中学生くらいの子供との例がほとんどなのですが、幼児の場合でも手法は同じですので、参考になります^^
自分で話したことが相手にそのまま伝わるとは限らない
言葉には、2種類の役割があります。
「考える」ということと「伝える」ということです。
考えることは誰でもやりますよね^^
でも、考えて話したことが相手にそのまま伝わるとは限りません。
例えば伝言ゲームのような簡単なゲームでも、最後にはとんちんかんな答えになったりしますよね^^;
それだけ単純なことを機械的に伝えただけでも伝わらないのに、ましてや自分の意図や気持ちをそのまま受け取ってもらうのは困難なことなんです。
伝えても、その相手なりに理解しているに過ぎないんですね。
話の伝わり方は、聞く側の知識や経験、先入観、聞き方のクセ、感じ方、考え方のかたよりや傾向、そして話す側にも話し方のクセやスキルなど、色々な要素で違ってきます。
時には意図しない伝わり方をすることもあります。
それは、大人同士の会話でも一緒です。
なので、伝え方を意識して話し、大事な話なら言いっぱなしではなくきちんと伝わったかどうかも確認した方が良いですね^^
会話の主導権は聞き手側にあります。
聞き手がどう受け止めたかによって会話の意味は違ってくるからです。
なので、伝え方はいつも向上するように努力しなければなりません。
どんな言い訳でも、子供の話はまず聞いてみる
理由もわからずに上から目線で怒鳴るというのは良くありません。
「黙って言うことを聞きなさい!」
というやり方をしても、子供はまた違う機会で同じことをやります。
なぜなら、子供は子供なりにそれをやる理由があるからです。
それを頭ごなしに怒鳴ると、理不尽に叱られているような気持ちになるので、反省するどころか不信感につながってしまいます。
不信感を持った相手には理由は決して言いませんので、和解の余地もないんですね^^;
なのでまず、いきなり善悪の判断をするのではなく、子供が理由を言えるような聞き方をした方が良いでしょう。
そして話を聞くのにもスキルが必要です。
まずはどんな話でも、気のすむまできちんと全部話してもらいます。
途中で否定したり、先回りして話の腰を折ったりしてはいけません。
「そうだね~」とか、相槌を打ちながら気持ちを全部受け止めます。
そうすれば、子供は安心して素直になるんですね^^
素直になった子は、自分で話しながら「こんな風に思ってたんだ」と自分に気づいて自ら反省したり、もしくはこちらのアドバイスも受け入れやすくなります。
時には素直に謝ること
どんな人間も間違うことはあります。
どんなに素晴らしい先生でも、子供と接し方を間違えてしまうことはあるんです。
もし子供と何かが原因で言い合いになってしまって、その理由が大人の誤解だったというケース、実はよくあるんですよね^^
すぐに判断、対応しなければならないコミュニケーションではそのような誤解があるのは仕方ないことですが、後で誤解だったとわかった場合、すぐに素直に謝るべきです。
逆に、変なプライドを持って謝らないというのはよくありません。
理不尽な扱いをされているのは子供ながらによくわかっていたりしますから、信頼を失ってしまいます。
もしあなたが、謝ると子供につけこまれるのでは?と思うのなら、それは考え過ぎです^^;
どの点に関して謝るのか、きちんと謝る理由を説明すれば大丈夫です。
時には失敗を認めて素直に反省し、次はどのようにするのか?を対策するような、成長する姿を見せるのも親の大切な役割です。
失敗しないことが必ずしも大切なことではありません。
失敗しても、それをどう立て直すか、この失敗をどう次に活かすかを教えることが大切です。
特に子供の間はどんどん失敗の経験を積ませなければ、チャレンジすることを恐れる子になってしまいます。
親が素直に自分の失敗を認め、建設的に次に繋げる姿は積極的に見せていきましょう^^
コミュニケーションは一方通行では成り立ちません。
話し方、聞き方には常に意識して、向上させていきたいですね^^