2011年11月21日放送のWBS(ワールドビジネスサテライト)で、
グローバルリーダーを育成する学校として、『ISAK(アイザック) インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢』が紹介されていました!

この学校は、2013年開校予定の全寮制高校で、
グローバルリーダー育成を目指して、リーダー教育に力を入れる学校なんです。
スタンフォード大学から先生を招いていて、会話は全て英語で行います。

現在は、夏休みになる頃に、軽井沢でアジア全域の中学生対象とした
2週間のサマースクールを行っています。
日本人だけでなく、アジアの色々な国から参加してきます。

9月に開かれたグローバル人材に関する会議、『国際大学CHOフォーラム』では、
グローバル人材の育成について企業の経営者や人事担当者が意見交換したのですが、
経営者の間から人材不足の声が上がったんだそうです。
組織内でリーダーシップをとれる日本人が枯渇しているんですね。

ISAK設立準備財団の 小林りん 代表理事は、
外資系金融や国連に務めていた経験を持つのですが、
リーダーとしての人材を育てるには、今の教育だけでは難しいと感じたんだそうです。

グローバルに発信力があって、自分で判断できるリーダーを育てるには、
多様な価値観の中で人材を育成する必要があるんですね。
日本が変わるためには、教育が社会のニーズに合わせて変わっていかなければなりません。

リーダーシップとは?

今、世の中の流れは、グローバル化の波が加速しているわけですが、
グローバルに活躍したい人だけがリーダーシップを発揮すれば良いのでしょうか?

私はそうは思いません。

リーダーシップをとるということは、チームをまとめて引っ張っていく力を発揮することですが、
単にそれだけではありません。
リーダーになる人は、チームメンバーそれぞれが持っている多様な価値観を認めたうえで、
次の行動を考えなければなりません。

そのためには、自分自身をコントロールする方法を身につける事も必要ですし、
コミュニケーション能力も必要です。

そういうことって、リーダーシップを発揮する場合に限らず、日常でも必要ですよね^^

自分がチャレンジしていこうとしている分野で上手くいかないことがあった時、
何がいけなかったのか?何を改善すればよいのか?
と自分に問いかけて、主体的にものごとを考え、向上していくことにも繋がります。

どんな人にもリーダーシップを発揮する力って必要なんですね^^

講義だけでなく、経験を通じてものにする教育方針

ISAKでは、リーダーシップは習得するもので、生まれつきもっているものではないと考えています。
リーダーシップは訓練すれば伸ばすことが出来るわけです。

なので、ISAKは経験を通じて考えることを大切にしています。

例えば、WBSではサマースクールの様子が紹介されていました。

大縄跳びを皆でやるのですが、大縄跳びをやったことのない人もいて、
結構苦戦していました。

今やっている方法がうまくいかなかったら、違う方法を試さないといけませんから、
なぜうまくいかないのか?どうすればうまくいくのか?を皆で考えてもらうわけです。

悪いリーダーシップは、起きていることに関係なくただ突き進むことですから、
一歩下がって違う視点で見なければなりません。

"ロープはもっと短くした方が良い"とか、
"まずは状況を見ようと縄の外に出てみる"とか、
何が問題なのか考え始め、多国籍の子供達の間でコミュニケーションをとりながら、
解決策を探すことは、リーダーシップを育む訓練になっているわけです。

この例はサマースクールの中でも一つの例にすぎませんが、
数学や歴史、科学の通常の科目ほか、演技やデザインなど、多様な教育を行っているそうです。

ちなみに、演技の授業が何に役に立つのか?というと、
自分とは性格の違う他人を演じることで、自分とは違う価値観に触れてみたり、
自分自身をコントロールする方法を身につけることに役に立ちます。


2013年に開校されるISAKは、高1~高3が対象で、
授業料年間250万円+寮費100万円を予定しているそうです。

富裕層の子ばかり集まると多様性が薄れるので、2割の生徒に奨学金を出すようです。

興味のある方は、公式ページをご覧ください。