石川遼君は、言わずと知れた、史上最年少の天才プロゴルファー。
言葉使いや考え方がしっかりしていて、
一体どうやって育ったんだろう?って気になりますよね?^^
ぜひ子育ての参考にしたいところです^^

実はこの間、「天才じゃなくても夢をつかめる10の法則」というスペシャル番組で、
石川遼君がどのように育ったのか紹介されていたんです!

それを見て、なるほどなあと思いました^^

16歳でプロになったことを発表した際の記者会見の裏で、
石川遼君の父親、石川勝美さんはこんなことを言っていました。

「トンビが産んだのは鷹ではなく、トンビだと思っている」

つまり、生まれつきの天才ではないということです。

では、どのようにして鷹のような天才が生まれたのか?というと、
そこには石川家の子育てに秘密がありました。

遼君の幼少時代

遼君のお父さんは、信用金庫に務めていたのですが、
子供が生まれたら、子供が自由に駆け回れる庭のある家、
最低でも30坪の庭のある家を建てたいと思っていたそうです。

しかし、いちサラリーマンのお父さんが
都会にマイホームを持つことは難しい状況でした。

そこで、息子が生まれたのを機に一大決心し、
郊外に念願の一戸建てを立てました。
お陰で、お父さんの通勤時間は倍の2時間になり、
趣味に費やしていたお金はローンの返済に。

お父さんは日々忙しく仕事をしていたので、
家での教育は母親の由紀子さんの役目でした。
でも、お母さんの躾には、ある特徴があったそうです。

子供には厳しく叱る

遼君のお母さんは、"息子が人に迷惑をかけることのないように"
考えていたこともあり、おもちゃの片づけなど、
家のルールを守らなかった時は、思いっきり叱っていたそうです。

普段の優しい母親とはまるで別人のように厳しく叱っていて、
時には叩いたこともあるそうです。
人前でもどこでも、悪いことをした時はすぐに、
そして叱るときは厳しく叱っていたそうです。

遼君が語るところによると、わがままに関しては特に叱られたそうで、
幼少期の遼君にとって、お母さんはとても怖い存在だったようです。

実はこの、厳しく叱るというのは、
脳科学的に効果が検証されていて、良いこととされているんです!

その効果というのは、なんと、社会協調性が得られるということなんですね^^
しかも、叱るときには痛みを伴う方が良いということ。

体の痛み、心の痛みを感じる場所は、脳の同じ場所、前帯状皮質(痛み神経回路)で感じます。
そしてもう一つ、他人の痛みも同じ場所で感じるのです!

叱られることで、前帯上皮質で痛みを感じとることが出来れば、
他人の痛みを理解できるようになり、思いやりの心、社会協調性が育ちます。

しかし、度が過ぎると体罰となり、子供の心に傷を残してしまいます。
感情的に叱ることがないように、気をつけなければいけません。
親はいつでも冷静に、手をあげるのなら、お尻や太ももなど、怪我することがないようなところを選ぶ必要はあると思います。

厳しく叱るとは?

厳しく叱ることが大事!と言っても、人によって厳しさの基準が違うと思います。
昔は躾と言って叩かれたりしたものですが、
最近では、教師が少しでも叩こうものなら"体罰"と言われかねません。
しかし、最近は教師にも問題がある場合があるので、どちらの言い分を信じたらよいのか解りにくい時代ですよね^^;

なので、どこまでが厳しい叱り方なのか、体罰なのか、判断できる力を養いたいものです。
かなり難しい部分で、人によって様々な意見が出そうだし、論点になりそうなところです。

どの程度が厳しい叱り方に入るのか?というと、考え方としては、
子供が叱られているとわかる程度までの叱り方です。

悪い叱り方は、紳士的に優しい口調で叱る叱り方ですね。
優しい叱り方では、叱られていることが解りません。

その場ですぐにコンパクトに厳しく叱るのが良い叱り方です。

しかし、強くたたいたり、傷つけたり、長々と叱るのは逆効果ですね^^;

もう一つ、注意したいことがあります。
それは、失敗は叱らないということです。

子供に限らず、人は失敗から学びます。

失敗して反省している時に叱るのは逆効果です。
むしろ反省したことをほめてあげるくらいの方が良いのです。

例えば、お手伝いをしている時に皿を割ってしまった場合、
叱りたい気持ちは山々ですが、故意に割っていることではありません。
次は割らないようにしようと自分で考えようとしているので、その時は感情的にならずにきちんと判断しましょう。
この場合はそれよりも、怪我していないかどうか心配した方がよいですね^^

厳しく叱ることの重要性が解るデータ

ある研究者が、幼稚園児のいる家庭で、子供が悪いことをした時、
叱らないで放っておくグループと、厳しく叱るグループで分けて、
その後を観察したそうです。

そうすると、叱られない子は、叱られる子と比べて
攻撃的行動(言葉を含む)を起こす頻度が100倍以上高かったという検証結果が出たそうです!
他人の痛みを理解できないということですね。

まとめ
  • 子供が悪いことをしたら、その場ですぐにコンパクトに厳しく叱ろう。
  • 時には叩くことも大事。体罰にならない程度に考えて叩こう。
  • 失敗は叱らず、反省したら、むしろそのことを褒めてあげよう。