2010年6月27日放送の「池上彰が日本の危機を緊急ニュース解説!号外!池上タイムズ」、
非常に危機意識を持たされるような問題がたくさん紹介されていました。
日本人は平和ボケしていてはいけないなあと感じさせられましたね。
日本が色々な国に抜かれようとしている、
言い換えれば、日本はお手本にされているわけですが、
やっぱり世界をリードし続ける国であって欲しいですよね。
成熟した政治が必要だなあと思ったのですが、
その政治家を選ぶ国民の教育も必要。
しかし、教育に関しても特に危機感を感じさせる問題がありました。
それは、若者の向上心に関する問題です。
偉くなりたい若者は少ない
番組では、ハーバード大学に通っている日本人が少なくなったということを紹介していましたが、
その裏には、若者の意欲が関係していたんですね。
それは、2007年に高校生の意欲に関する調査で、
あなたはえらくなりたいですか?
という問いかけに対する答え。
「全くない」が10.2%、「あまりない」が42.7%という結果になっていたんです!
その他、「まあそう思う」が36.1%、「強くそう思う」が8.0%でしたが、
偉くなりたいと思っていないのが52.9%!
そして10人に1人が全くないというわけですね!
無回答もいるようなので、偉くなりたいと思っている人は44.1%しかいませんでした。
それに対し、今急成長を続けている中国や韓国の高校生に同じ質問をすると、
偉くなりたいと思っている韓国の若者は72.3%、
中国では85.8%にも上るんです!
双方の国とも、「全く思わない」と答えたのはごくわずかなんですね。
やはり成長している国は、国民の意識が違います。
日本人の「偉くなりたいと思わない」意識は、
若者だけでなく今働き盛りの20代、30代の世代にも多いのではないでしょうか?
ハーバード大のような名門校に通って、
国外で見聞を広げようとする若者がいないのもその影響でしょう。
学力も大切ですが、何か目標を持って、その目標に全力で向かう姿勢というか、
そのような意欲を持つような教育をすることが学校でも家庭でも急務でしょうね。
成長する企業にも社員の意欲の差が大きい
日本には世界をリードしてきた家電メーカーがたくさんあります。
しかし最近は、日本の家電メーカーが束になっても、
韓国のサムスン電子には営業利益で勝てないと言われています。
その理由も、この番組を見て、意欲の違いを見せつけられた感じがしました。
もちろん日本の家電メーカーでも頑張っている人達はたくさんいますが、
サムスン電子は、社員一人一人が、
世界に向けて発展するために頑張っている度合いが違うんですね!
その一つに、TOEICの点数が挙げられます。
なんと、720点以上とらないとサムスンには入社出来ないんですね!
しかも新入社員の平均点は900点だそうです。
720点がビジネスとしてコミュニケーションができるレベルと言われていて、
900点以上はネイティブの人がとるのも難しいと言われています。
サムスンの社員は英語が喋れるのは当たり前で、
ネイティブにもひけをとらないレベルなんですね。
ちなみに日本の家電メーカーでは、540点くらいが新入社員の平均で、
720点は課長昇進のために必要な点数といった感じだそうです^^;
そして、日本の会社では残業をしなければならない雰囲気になりがちですし、
残業をしている社員が優秀な社員と思われがちですが、
サムスンでは7時入社で4時には退社、夕方は各自語学の勉強をしたり、
ITの技術の勉強をしたりと、スキル向上の時間を確保しているのです。
残業なんかしてたら、それだけ能力がないとレッテルを貼られてしまうんですね^^;
語学の勉強はもはや英語だけではなく、第三言語にも向けられているようです。
グローバル化の波に乗って進むサムスン。
それは必然的なものだったんですね。
"個性"の意味を履き違えてはいけない
よく、「現状維持できればいい」という方がいますが、
私はその言葉を聞くと悲しくなるんですね^^;
なぜならそこには向上心がないから。
これといった目標もなく、現状の出来る範囲で楽しむのをスタイルとする風潮がありますが、
それを個性とするのは間違っていると思います。
個性というのは、何かに向かって頑張った後に、
自分なりの工夫を加えたものではないでしょうか?
何も生みだしてないのに"個性"はおかしいですよね^^;
生みだしていない人同士で埋もれてしまいます。
人間、本音では楽したい生き物ですから、
目標もなく、頑張らないのを"個性"と捉えてしまうと、
人間性が衰退してしまうと思うんです。
実際、日本の衰退もそのあらわれでしょう。
大人がその調子だったら、それを見て育つ子供もそうなってしまいますよね^^;
なので、何事にも意欲を持って取り組む姿勢を、
大人が子供に見せることが将来の日本を支える教育になるのではないでしょうか?
そのまま踏ん張ったら明るい日本が待っているのではなく、
意欲の向上があってこそ明るい将来が待っているのだと思います。
過去の栄光にすがっていてはいけません。
いやあ、頑張らないといけないなあ^^;
まずは語学力から!