子供に習い事をさせてみたものの、なかなか続かない・・・
そんな時は、前回の記事で紹介したように、メリハリをつけて厳しく育てることも大切です。

参考:フラッシュ暗算の達人少年から学ぶ、継続力、集中力をつける教育法

しかし、そこまでやるのは子供がかわいそうな気がして踏み切れない、という方もいらっしゃるかもしれません^^

そこで今回は、史上最年少の漢字検定1級の合格者、川越靖國君(11歳)を育てた教育法を紹介します。
(2012年1月4日放送「天才の育て方TV」より)

漢検1級は、合格率実質4%の超難関で、それは制度改変前の司法試験と同レベルの合格率なんだとか。

しかも、川越君の場合は、ただ漢字を記憶しているだけではありません。
漢字の意味や成り立ち、その背景までも理解していて、
まるで頭の中に辞書が入っているような理解の仕方をしているんですね!

ただの暗記ではなく、体系立てて学ぶことを身につけると、
それ以外の分野でも、色々なことに興味を持って学べるようになりますし、応用力も身につきます。

そして、このような難関検定を最年少で突破したのは、お父さんの教育方法に理由がありました。

親子で同じ趣味を楽しむ

川越君が漢字に興味を持ったのは小学校1年生の時。
きっかけはお父さんでした。

実は、お父さんも漢字検定1級の合格者なんです^^
そんなお父さんが漢字を教えたのですが、お父さんの教え方はまさに千本ノック!

まずは、お父さんがパソコンで作った、オリジナルの漢字問題集をやらせます。
四字熟語の問題をエクセルに入力しているのですが、
問題は、読みと意味だけを表示、川越君はその読みが表す漢字を頭で思い浮かべるだけです。
答えの漢字を表示し回答を確認し、間違った問題は印をつけて、後で復習します。

この方法で毎日2時間1000問解き続けているそうです。

さらにそれだけではありません。

取材の時は親子で散歩に行っていましたが、
外出先でもお父さんは、風景で見えたものからアドリブで問題を出していました。

例えば、公園のアスレチックを見て、

「あそこに砦みたいなものがあるけど"やぐら"とも言うよね?"やぐら"は漢字で書ける?」

とか、

「"コンクリート"は漢字でどう書くか知ってる?」

という風に問題を出しては川越君が答えていました。

自宅でも食事中にも、

「この魚何?漢字では?」

といったように1日が過ぎていき、この日だけで出題数は121問にものぼりました。
これだけ繰り返し学習、常に漢字に触れる環境を、お父さんが作っているんですね^^
常に漢字に触れている状態が大事だと思ったので、そこは心がけていたんだそうです。

普通の人なら、そんなに漢字のことばかり聞かれたら嫌になるほど漢字の問題ばかりでしたが、
そんなに漢字ばっかりで嫌にならないか、川越君に聞いてみると、

「勉強、というより、頭の中に入れるという感じ」

ということで、むしろ楽しんでいるようです^^

川越親子はこんな風に、漢字というのを軸にして親子で楽しんでいるんです。

人間の脳は、自分が興味持ったものに繰り返し取り組むと、
その脳の回路が強くなり、深くなってくるので、繰り返し学習は非常に重要なのですが、
親子で楽しみながら取り組むことは、子供の才能が開花しやすいんです^^

川越君の才能は、そんなところから発揮されたんですね♪


今回は"漢字"を使った教育法でしたが、勉強に関連することに限らず、
親子で一緒に楽しめる趣味があるのは非常に良いことです。

親が自分の趣味を楽しそうにやっている姿を見せて、
子供にもやらせてあげれば、子供も喜んでやるようになります。

なるべく小さいうちからそうすることで、子供は興味を持ちやすくなります。

そうなれば、そこに集中する力が付きますし、親子の触れ合いも生まれ、
色々なことが教えられる環境が整いますよ♪

その威力は、川越君のように、合格するのが難しい検定を突破するような力にもなりますので、
趣味から広げる教育方針を考えても良いですね^^