子供の頃から本物を見せることは大切です。

脳の前頭葉には、他人の行動を見ていると自分があたかもその人の行動をしているように活動する神経細胞、ミラーニューロンというのがあります。

特に生身の人間がそばにいて何かをすると、一番良く活動するので、
小さい頃から、目の前でその分野の本物を見せてあげる、というのは非常に良い教育なんですね^^

実はあのマイケルジャクソンも、ミラーニューロンの力を借りて、才能を伸ばしていったとも言われています。

参考:マイケルジャクソンはモノマネから才能を開花させた

同じくそんな風にしてまだ子供なのに天才的な才能を発揮しているちびっこ料理人がいます。
最近テレビにも良く出ているこごまちゃんこと、新倉茜音ちゃん(10歳)です。
2011年1月4日放送の「天才の育て方TV」で紹介されていました!

お母さんが、"ごま"さんなので、そこから"こごまちゃん"と呼ばれているそうですね^^

現在、東京の荻窪でお母さんが運営する『酒ごはん屋 あかね雲』で、お母さんの手伝いをしているそうです。

こごまちゃんが包丁を握り始めたのは3歳で、
8歳の時には、ハットリ・キッズ・食育クッキングコンテストで優勝しています。
同じく8歳の時に史上最年少記録で、日本酒検定も合格しています^^

その料理センスは服部幸應先生も絶賛していて、このように言っていました。

「料理には3つの方程式、『塩梅』と『だし汁』と『火加減』があって、
名人は正三角形で料理を作ります。
ところが中には二等辺三角形の人がいるんです。
当たり前に作るんじゃなくて、それを崩してその人の感性で二等辺三角形にする。
それが彼女なんです。」

こごまちゃんのレシピは豊富で、現在の10歳の時点でオリジナルレシピは100以上、
レシピ本を3冊出しています。
人気の川越シェフともコラボしているのもありますね^^

豊富な知識と味覚を武器に、大人の舌も満足させているこごまちゃんですが、
その才能の秘密は、ミラーニューロンにあったんです^^

小さい頃から現場をたくさん見せる

こごまちゃんのお母さんは、フードコーディネーターやきき酒師として活躍しています。
なのでその仕事の現場を見せる機会があって、積極的に見せているわけですが、
それだけでなく、美味しいものを食べたり飲んだりする現場にも連れて歩いているんです。

例えば、お母さんは自らの勉強のために、こごまちゃんとよく出かけていたのが、
カウンターの居酒屋さん

板前さん達とカウンター越しにお話しできますし、
職人のお仕事手元手さばき所作などが直で見られます。

プロのお手本がそこにあるわけですから、
ミラーニューロンがばっちり働きそうですね^^

そして見るだけでなく、3歳の頃から包丁を持たせているので、
練習でも上手になっていきます。

子供扱いしない

普通、3歳の子供に本物の包丁を持たせるのって、怖いですよね^^;
でも、女の子はお母さんの真似事が好きなので、
おもちゃのキッチンセットや包丁を持たせるのが普通かもしれません。

でも、こごまちゃんは3歳の時から持たせてもらっていたそうです。

お母さんが言うには、

「一番最初は怖かったけど、いつまでも見ていると自分が不安になるので、
ある程度のコツだけを教えたら見ないようにした。」

とのこと。
やっぱり最初は勇気要りますよね^^

同じようにしたいけどどうしても抵抗のある、という方は、
おもちゃの包丁で練習するのと並行して慣れさせるなりしても良いかもしれませんね。

とにかく、子供扱いをしないというのは、
料理に限らずどんな分野でも、成長の機会を与えるようです。

自分から熱心にメモを取る

腕は本物を見ることと練習で上手になりますが、
料理に関する豊富な知識はどこから来るのでしょうか?

特に、8歳で日本酒検定持ってるなんて、信じられないですよね^^;
それは、こごまちゃん自身がメモ魔だったことにあるようです。

ある日、お母さんが日本酒を飲んでいたら、隣でお絵かき用に持ってきたノートに、
香りがどうのこうのとか、米っぽいとか、お母さんが言ったことをメモしだしたんだそうです。

お母さんはきき酒師ですから、お酒を評価することができます。
こごまちゃんはそのお母さんの知識を現場で貰っているわけですね。

その他、料理屋さんで気になるうんちくに出会ったら、すぐメモするそうです。

自分からメモをとるのは、よほど好きじゃないと出来ないことですので、
興味を持てるように導いたお母さんのやり方も気になるところですね^^


こごまちゃんは、お母さんといつも一緒にいて、プロの料理を間近で見て、舌で味わい、
気になったことはメモに残してきました。

その3つを繰り返してきたことが、天才料理人になった秘訣なんでしょうね^^

子供の頃から料理を覚えるのは、後々子供の人生を助けます。
特にお子さんが男の子の場合、料理のことを教えないお母さんは結構いますが、
大きくなってから学ぼうとすると、非常にハードルが高く感じるようになってしまいます。

こごまちゃんほどの腕は求めなくても、食べることは一生続くので、
料理を教えることは大切ですよ^^

こごまちゃんのお母さんは、決して厳しくしつけているわけではないそうですが、
料理に人並み以上興味を持つようになったのは、ほんの少しばかりの心がけが影響しているそうです。

下の本は、そんな「心がけ」を綴っているそうですよ^^
興味のある方は手にとってみてはいかがでしょうか?