我が子には粘り強くなって欲しい・・・
親だったらそう思いますよね^^

粘り強さ、忍耐力は、生きていくために必要な力です。

それがないまま大人になると、ちょっとつらいだけですぐに諦めてしまい、悲観的になって自分に自信が持てない大人になります。
大人になってこのような傾向になるのは、子供時代にどう過ごしたかも関係しているようです。

特に子供が失敗した時の親の態度は大きな影響を与えます。

失敗をさせない過保護な親

最近は、子供を可愛がりすぎるあまり、チャレンジさせない親が多くなってきていますよね^^;
途中で投げ出しても大目に見てしまっていませんか?

子供が辛い思いをしたりしてたら、親も辛いです><
その思いはわかりますが、辛い経験の中には、乗り越えなければいけない経験もあります。
それをすべて一緒くたにしてはいけません。

過保護にしすぎると当たり前のリスクすら負わせられず、子供は親が用意したレールの上だけしか歩けなくなります。
そんな子供の守り方は子供の貴重な学習の機会を奪っているんですね><

そのまま育つと、諦めれば誰かがやってくれると期待するのがクセになり、すぐ諦めてしまう子になってしまいます。

失敗することは、必ずしも悪いことではありません。
大事なのは、その失敗を糧にして次に活かせるかどうか。

「子供に色々なチャレンジを与えていないなあ」

と感じている方はどんどん失敗させる勇気を持つようにしましょう。
すぐに止めたり、カッとなったりせず、失敗した時の寛容さ・見守り力が発揮できるように心がけると良いですね^^

そのように見守ることこそが本当の愛情だと思います。

そして、目標に背を向けず、失敗から学び、なお前進することを教え続けると良いと思います。

子供に期待をかけすぎる親

塾や習い事で悪い結果を残した時に口うるさく叱っていませんか?

このような親の行動も、将来どうなるのか不安があるからですよね。
激励するつもりで叱っているのかもしれませんが、子供の努力を見ずに結果重視で叱るのは「激励」にはなりません。
叱られてばかりの子供は、叱られないように失敗を恐れて無難な道ばかりを選ぶようになります。

自分ができるとわかっているものしかやらないレベルの「完璧主義」になってしまいます><

「叱ってばかりいるなあ」

と感じる方は、やる気がでない、勉強のすすめ方が分からない、など子供の気持ちを理解してあげることから努めて、「結果」は悪かったとしても、以前よりも成長していることを褒めてあげるように心がけましょう。

結果重視ばかりだと、何か壁にぶつかった時にすぐ

「自分は才能がないんだ」

と悲観してあきらめてしまうようになります。

学校での成績がよく、勉強もすらすらできるのは必ずしも良いこととは限りません。
失敗もどんどん経験して、失敗した時にどう対処するかを学ぶことも大切です。
親はそのことを意識して褒めたり教えたりする必要があります。

褒める時も、「結果」よりも「努力」を褒める

気をつけるのは、叱る時だけではありません。
褒める時にも、何を褒めるのかが重要になってきます。

アメリカで、「努力」を褒められてそだった子と「賢さ」を褒められて育った子の反応の違いを調べた実験が行われたことがあります。

実験内容は順に、

  1. 簡単なパズルをさせる
  2. 最初のパズルと同じレベルのものとそれよりも難しいものの2種類を与え、どちらをやるか好きな方を選ばせる。

この結果、どちらを選択するかを調べます。
難しい方のパズルは、選ばせる前に、

「最初のやつより難しいけど、やれば勉強になる」

と説明しています。

そうすると、「努力」を褒められて育った子の90%は難しいパズルを選んだそうですが、「賢さ」を褒められて育った子のほとんどは簡単なパズルを選んだそうです。
(実験はこれだけでなく、他にも色々されていますが、ここでは割愛します。)

つまり、賢さを褒められて育った子は、「賢く見せる」ということに気持ちを向けるようになるのです。
これでは、失敗から学ぶ経験は得られませんね^^;

そして、叱って育てられた子と同じように失敗を恐れて無難な道ばかりを選ぶようになります。

こちらの場合も、上の場合と同じように、「賢さ」ばかりを褒めるのではなく、「努力したこと」を褒めるようにすると良いですね^^


失敗を恐れず、何事もチャレンジすることって大切ですね^^
そして、親も子供の失敗を恐れてはいけません。

過保護にする親だけでなく、子供を叱りすぎる親も、将来を心配するあまり失敗を恐れているのです。

親は子供の失敗には寛容に、そして努力したことを盛大に褒める。
そして子供が

「上手くいかないのは能力がないからじゃなくて、努力が足りないからだ」

と思えるようになって、はじめて忍耐がつくのだと思います。