5月4日の「ザ・ベストハウス123」は、子どもの日を前にして、
天才子役の芦田愛菜ちゃんと、鈴木福くんが出演、
ズバ抜けた才能とその育成の秘密に迫るという内容でした。

愛菜ちゃんと福くんは、子役として大人顔負けの迫真の演技をしますが、
バラエティに出ている時は挨拶がしっかりしていますし、自分の意見も
6歳の子供とは思えないほどはっきり言うことができますよね!

「古畑任三郎」や「白い巨塔」、「フリーター、家を買う。」などが代表作の河野圭太監督が、
愛菜ちゃんと福くんのすごい能力として以下の3つを取り上げていました。

  1. ものスゴい集中力・・・本番に入ったら、すぐに役に入れる。切り替えが早い。
  2. 台本覚え・・・リハーサル段階で既に台詞を覚えていて、しかも間違えない。
  3. 泣く芝居・・・感情を自在にコントロールし、泣きのシーンでは感情表現の仕方がスゴい。

そしてそれは、天性のものではなくて、努力で培った能力だったんです。

遊びの中で集中力を養う

6歳の子供と言えば、落ち着きがなく、集中力が続かないのが普通です。
同じ姿勢でじっとはしていられません。
ましてや、一気に集中力を高めるなんて至難の業のはず。

でも、愛菜ちゃんや福くんは、本番に入った時と普段の切り替えが早いんですね!
本番直前まであどけない姿で笑いながら遊んでいても、
本番が始まると途端に笑顔は消え、完璧な演技を見せるんです。
まだ6歳なのに集中力を一気に高めるスイッチを持っているんですね。
どのようにして身につけたのでしょうか?

福くんの場合、お父さんとの遊びの中で、ある訓練を繰り返してきたんだそうです。

その遊びはなんと、にらめっこなんです。

しかもそれは普通の、変な顔をして相手を笑わせるやり方ではなく、
真剣な顔をどれだけ続けられるかを競うにらめっこです。
これを、時間も測りながら競い合っていたそうです。

このような遊びの中で、集中力を一気に高められるスイッチを身につけていったんですね^^

五感を使った記憶術で台本を覚える

大人でも台本を見ながら進めることの多いリハーサル。
でも、愛菜ちゃんと福くんはその段階で既に台本を一字一句完璧に覚えているそうです。
1分近い、台詞の詰まったシーンでも、NGなしで通しちゃうんですね。

でも、文字があまり読めないのは普通の6歳児と一緒です。
どのようにしているのでしょうか?

ここでは、二人ともお母さんのサポートがありました。

愛菜ちゃんの場合は、わからない字はお母さんに読み仮名をふって貰っているそうです。
そして読み方だけでなく、微妙なニュアンスも教えてくれるんだとか。

福くんの場合は、お母さんが音読で読んでくれて、
それを耳で聞いて、口に出して覚えるんだそうです。
それによって台詞の情感も表現できるようになるそうです。

キッズプロダクションではどんなことをしている?

愛菜ちゃんも福くんも、子役を養成するキッズプロダクションに所属しています。
愛菜ちゃんはジョビィキッズ、福くんはテアトルアカデミーというところです。

こういうキッズプロダクションは、単に演技の練習するだけでなく、
教育にも非常に力を入れているんですね。

番組では、福くんが通っているテアトルアカデミーでのレッスンの様子が紹介されていました。

挨拶のレッスン

愛菜ちゃんや福くんは、6歳とは思えないような、大人のような挨拶をしますが、
子役養成所では礼儀作法のレッスンがあるんです。

テアトルアカデミーでは、
「現場に行った時に一番最初の挨拶でその子がどんな子かわかる」
と考えていて、お芝居が出来る前に礼儀、挨拶をすることを基本にしています。
なので、"挨拶をすること"自体をレッスンにも入れているそうです。

方法は、みんなで円になって、隣の子の肩を叩き、振り向かせて自分から挨拶させます。
ポイントは、相手の目をしっかり見て、大きな声で言うこと。

積極的に挨拶する意識を植え付けるために、行っているレッスンですが、
これは意識してやらないと身につかないことなんだそうです。

相手とコミュニケーションできる力が天才子役の土台になっていたんですね^^

泣く芝居のレッスン

子役にとって泣く芝居が出来るかできないかは非常に重要になってくると思いますが、
テアトルアカデミーでは、悲しい状況を想像し、自分で悲しい気持ちを作って泣く、
という練習をしていました。

そして、泣く芝居が出来ない子には、先生が怖い顔と言葉で応対し、
子供が自発的に泣ける状況を作ってあげます。
そうすると、子供は怒られた感覚になるので泣きながらやるわけですが、
泣くことができたら、必ず褒めてあげることをポイントにしているそうです。

そうすることで、褒められた喜びから芝居を覚えるようになります。

ちなみに愛菜ちゃんは「お母さんがどこかへ行っちゃう」と考える、
福くんは「お父さんが死んじゃう」と考えるそうです^^

二人とも、一番大切な人のことを思って泣く芝居をしているんですね^^


このように、子役養成所では、芝居だけでなく幼児教育に力を入れているようです。

今回放送されたテアトルアカデミーでは、育児・保育の資格を持ったスタッフが多く働いていて、
音感・想像力・集中力等を身につける知育開発や情操教育もレッスンに入れているそうですので、
本格的に子役にならないまでも、教育のために子供に挑戦させてみるのも良いかもしれませんね^^