2011年2月20日放送の「夢の扉」で、
山梨県でマリア国際幼稚園という幼稚園をを運営している
庄司日出夫さんが紹介されていました。
一見普通の幼稚園なのですが、
実は園内は英語で生活しているんですね!
子供たちも、決して親が意識高くエリート教育をしてきているわけではありません。
近所の子供が通っているんです。
そして、ヨコミネ式教育の横峯さんとも共通する考え方もありながら、
やり方はフィンランド式教育法を取り入れていて、ユニークな幼稚園でした^^
自ら学ぶ力を養う教育
マリア国際幼稚園では1歳から子供を預かっているのですが、
なんと、いきなり英語で話しかけるんですね。
子供がどんなに分からないそぶりを見せても、そのまま英語で話しかけます。
「○○という意味だよ~」
なんて教えたりはしません。
番組では、3歳の子が新しく入園してきてたのですが、
先生にいきなり英語で話しかけられるので、
もちろん最初は戸惑っていました。
でも、そんな子が3ヶ月後、先生と英語でやり取りしているんですね。
もちろん内容は3歳児の子供が話す内容ですが、
「○○先生にこれを持っていって~」
くらいの内容はちゃんと理解していました。
なぜそういうやり方なのか?庄司さんが言うには、
教えないと自分で学ぶんです。
と言っていました。
横峯さんと同じ考え方ですね。
英語を教えているのではなく、あくまで生活の言葉として使っているだけ。
子供って、本当に柔軟なんですね^^
決まったカリキュラムや時間割のない教育
マリア国際幼稚園には、決まったカリキュラムや時間割がないそうです。
なぜないのか?というと、何もないところからみんなで探して色々活動していこうという教育方針があるようです。
子供たちの自由な発想で様々なものを学んでいくんですね。
幼稚園ではフィンランド式の教育法を行っていて、
自由な発想を尊重するんだそうです。
具体的にはどうやっているのか?というと、
番組内では、下のような図を作っていたんです。
簡易的なマインドマップですね^^
これは、中心に書いたものから連想するものを
次々に放射状に文字や絵をかいていくのですが、
今回の例では、中心に「Lunch」と書いて、そこから始まりました。
その後のやりとりはこんな感じです。
先生:「今日のランチは何食べた?」
子供達:「トマト~」
子供達:「レタス~」
(先生が子供達が言ったものの名前と絵を描く)
先生:「この絵からどんな形を見つけられるかな?」
子供達:「四角~」
子供達:「丸~」
先生:「丸いものからどんなものがイメージできる?」
子供達:「サッカーボール~」
先生:「サッカーボールと言えば何?」
子供達:「今朝サッカーを見たの。日本が勝った~」
先生:「対戦相手は?」
子供達:「オーストラリア!」
先生:「オーストラリアはどこにあるかな?」
このような感じで、最初はランチの話だったものから、
数珠つなぎで地理の話になっていました。
こういう風に、みんながそれぞれ考えて、色々なモノに発展していくんですね。
子供達は、このようにして色々な知識や考え方を身につけていっているんです。
上の例は日本語で書きましたが、もちろん英語でやり取りしていました。
自ら考え、自ら学んでいく教育ということですね。
庄司さんは、今の日本で行われている指示待ちを促す教育、つまり答えを教えて知識を増やす教育に警鐘を鳴らしていました。
待ちの姿勢に慣れてしまうと、
「次は何するの?」
と、考えないクセがついてしまいますよね。
それでは国際的に活躍できる人はなかなか生まれませんし、
豊かな人生を歩むことすら難しくなってきます。
発想を促す教育って大切なんですよね^^
庄司さんは今、幼稚園といういち教育機関に留まらず、
社会を巻き込んだ教育として、国際教育村という、
人口100人くらいの村を作ろうとしています。
小学校を中心にして、英語を公用語にした村にし、
地域ぐるみで国際人を育成しようとしているんです。
この試みには、山梨県の県議会議員の方や、国連の方も会議に参加していましたし、
韓国からも視察が来ていました。
さらに、フィンランドの大使館も協力してくれるということになっていて、
今後の活躍が期待できそうです。
今、日本の英語力は、アジア各国と比べても最低基準なのに、
英語学習の市場だけは最大級なんですよね^^;
そういう、効率の悪い教育から一刻も脱出してもらいたいものですね。
庄司さんの活躍、注目したいです!