うちの子は何をやっても続かない・・・。
子供の三日坊主には悩まされますよね^^;
でもそれを、子供の性格や素質のせいにして諦めるのは勿体ないです。
親の関わり方、言葉のかけ方次第で三日坊主を克服することができます♪
しかもそれは、大人の三日坊主に通用するものでもあるんです!
そんなヒントが2013年4月1日の「あさイチ!」で紹介されていました。
それによると、三日坊主は2種類のパターンがあって、それぞれに適切なアプローチをとると、今まで続かなかった子もこれからは続けられるかもしれません。
「継続は力なり」
と言われるように、子供のうちに自分で決めたこと、やるべきことを続けていくことができる能力は、生涯にわたって役に立つ能力になります。
その能力を身につけるには、親の存在が大事になってきます。
三日坊主の2つのパターン
三日坊主になるパターンとして、2つのパターンがあります。
- 【やるやる!三日坊主】・・・自分から「やりたい」と言い出したものなのに続かないパターン
- 【やだやだ!三日坊主】・・・そもそもやりたくないから続かないパターン
「やるやる!三日坊主」の代表的なものは、趣味・習い事など。
「やだやだ!三日坊主」の代表的なものは、家庭学習・通信教育などがよくありますね。
そもそも子供に限らず人間は、みんな三日坊主なんです。
好き嫌いに限らずそうなっちゃうんですね^^
「続ける」ということは習慣化することを意味しますが、習慣化する前にハードルが二つあります。
まず第一のハードルは、今までにやったことのない新しい行動をすることの難しさ。
第二のハードルは、続けること自体の難しさです。
なので、そもそも習慣化は難しいものなので、子供が続かないからといって嘆いたり諦めたりせず、そもそもそういうものだと思って、それならどうするか?対処を考えた方が良いです^^
「やるやる!三日坊主」には、親の3つの心がけ
自分で「やる」といったことなのに続かないパターンの場合、元々やる気はあるのでやるための動機づけはできています。
第一ハードルはクリアしていますので、第二のハードルの「どうやったら続けることができるか?」を考えます。
ポイント1:親子で無理のない目標を立てる
三日坊主になりやすいパターンは、ついつい目標を高く掲げがちということ。
「目標を高く」という志は素晴らしいですが、背伸びをして目標を立てても、続かなければ意味がありません。
大切なのは続けられることです。
どの程度が背伸びなのかは人それぞれですから、子供の性格や今までの努力の具合、やる気などを考慮して、無理なく続けられる回数を一緒に決めると良いですね^^
例えば、野球をしている子が、毎日素振り50回を目標に立てると続かない可能性があれば、まずは30回でやってみるということを提案してみるとよいでしょう。
このように、ちょっとだけ優しい所からはじめることで最初の成功体験を狙うことをスモールステップの原則といいます。
最初は低い所からはじめて、段々高くするわけですね^^
逆に、目標があまりに低すぎても面白さを感じなくなってきてますので、ちょうど良い目標なのかどうかは考えて設定しましょう。
ポイント2:努力の積み重ねを目に見えるようにする
何をやるにも、努力の積み重ねがあってできるようになります。
ただ、日々の努力では辛い時もあります。
辛い時は、目標や今やっていることの意味が見えにくくなって、
「何のためにやってるんだろう?」
と考えてしまいがち。
努力したという実感も持てません。
気持ちがぶれることも、三日坊主で終わってしまう原因になります。
そうならないようにするためには、努力の積み重ねが見える形になるしくみを作るんです。
例えば、紙にスコアボードのようなマス目を書いたものを作り、達成する毎にシールを貼っていきます。
子供の頃、夏休みに朝のラジオ体操に参加したらシールをもらったりしませんでしたか?^^
そのような感じで、やればやるほどシールが増えていきます。
こうすれば積み重ねた努力を実感できますし、シールをもらう楽しみからもやる気がでてきますね^^
努力を積み重ねると、「やったんだな」「やればできるんだな」という感覚を味わうことができます。
この感覚のことを自己効力感といいます。
自分がやる気になればできるという感覚を得ることの意味は大きいです。
ただ、カレンダーや日記を使う場合、もし1日できなかっただけでも空白の1日ができてしまいます。
完璧主義な子だとそれを嫌がる子もいます。
なので、できれば日にちが関係するものよりも、積み重ねて累積するやり方のほうが良いでしょう。
ポイント3:努力を親が見守る
子供の努力を後押しするには、親の見守り力が必要です。
小学校低学年くらいまでは、親の注目を惹きたいお年頃で、そのためには何でもやります。
なので、学校の宿題を見てあげたりなど親も最初はできるだけ付き合ってあげるようにします。
特に、習い事のやらせっぱなしにしている方はよくいると思いますが、たとえ自分がやりたいと言って始めたことでも子供の力だけで情熱を持って続けるには難しいです。
親が興味・関心を持って接してあげることでより伸び伸びと続けていく可能性が高くなるんです。
ただ、それをやるのは大変です。
親も忙しいですし、その中でやるのは根性が要りますので、親も覚悟が必要ですね^^;
また、小学校の高学年や中学生の場合、幼稚園や低学年の時とは違って環境の違いがあったり、思春期に入ったりするので、ずっとついて見守るのは難しい時期になります。
この時期の子供に何か注意すると、
「うるせ~な~!」
みたいな態度をとることもあります。
が、それでも見守られていないと感じると不安になるものです。
その場合は、見ないふりをしながらもそっと見守ると良いでしょう^^
ただ、見守ってることがわからないような「見ないふり」だと子供に伝わらないかもしれません。
難しいですが、「見てるよ」という雰囲気は醸し出すように心がけると良いでしょう。
例えば、
「やりなさい!」
「やらないと大変なことになるわよ!」
と命令したり脅したりするのではなく、
「宿題何が出たの?」
「頑張ってね」
と、質問だけ投げかけてどうするかは自分で決めさせる、というようなことでも、見守っていることは伝わります^^
逆に、命令・脅しは反感をかうだけで何にもなりません。
「やだやだ!三日坊主」は努力を認める言葉をかける
そもそもやる気がない場合、無理やりやらされている感を持っているので、「継続」の前に「その気」にさせる必要があります。
そのためには、子供のやったこと・出来たことに対して、
才能や結果を褒めるのではなく「努力」を褒めること
です。
このサイトで何度もお伝えしていることですね^^
下のリンク先では、「努力を褒めること」について詳しく書きました。
努力を褒めれば、
「これでいいんだ!」
「やればできるんだ!」
と思うようになり、難しいものにチャレンジすることに楽しさ・面白さを感じるようになります。
また、最初は興味なかったけど、やってみれば面白さがわかるものもあるので、褒めることで継続さえすれば、面白さを自分で見つけるようになる可能性もあるんです。
「やだやだ!三日坊主」の代表的なものは「家庭学習」ですね^^
その気にさせる方法はたくさんありますが、小学生の全国学力・学習状況調査で連続日本一の秋田県では、毎日の勉強が楽しく続くノートがあるそうです。
下の図の家庭学習ノートがそれです。
ノートは、ます目と補助線が入っただけのシンプルなものです。
子供達は、宿題以外はこのノートを使ってその日やりたいテーマで1日2ページ、自由に使います。
国語、算数、理科、社会の復習でも良いですし、新聞記事を切り抜いて感想を書いたりでもOK。
これによって毎日机に向かう習慣をつけるんです。
自分で計画して、自分で工夫してノートを作ることで、「今日はどんな勉強をしようか」とか「どんな風にしよう」とか子供達自身が考えられるようになるそうです。
もちろんこれは、子供に与えさえすれば良いのではなく、大人の協力も必要です。
子供のやる気を支えるのは、大人の見守り、声かけです。
子供の勉強が終わったら、親がノートを見てコメントを書くのです。
「途中の計算も書こうね。漢字は丁寧に書けました」
「間違えちゃったね!頑張ればできる!ミスを少なくしていこう!」
この日の勉強を受けての感想を書く程度でOKです。
これこそが、このノートを使うことによる、三日坊主を防ぐ最大のポイントになります。
何気ない親の言葉ですが、親に認めてもらうことに繋がるので、やる気がアップします^^
詳しくはこちらの本も参照してみて下さい^^
子供のやる気を引き出したり、三日坊主にならずに継続させたりできるかどうかは、その子の素質だけでなく、周りの大人がこういった対処ができるかどうかでも変わってきます。
子供へのアプローチの仕方、大事ですね^^
無理のない目標を立てたり、努力の積み重ねを見える形にする方法は、大人でも通用します。
自分自身が三日坊主の時は、自分でやってみるのも良いですね^^