子供のお小遣いの使い方、気にしている人もいると思います。
1ヶ月分のお小遣いをたった数日で使ってしまう子、いますよね^^
それだけでも気になりますが、最近はスマホで子供にゲームをさせていたら、突然高額な請求がきたりなど、ネット決済に関する相談が急激に増えているそうです。
最近はネット決済や電子マネーなど、便利なものが普及してきましたが、お金の実態が見えないそれらはお金を使っている感覚があまりありませんよね。
しかも、カードゲームなど子供の遊びが有料化して身近なものになっているので、お金にまつわるトラブルが子供にも増えているのです。
そこで考えておきたいのが金銭教育です。
お金を使う意識を高める工夫力を鍛える教育ですね^^
お金の使い方を見れば、その人がわかると言われれるほどお金の教育は大事なことですが、どういうことをどうやって教えたら良いのか、難しいですよね^^
金銭教育の第一歩は、親が与える「お小遣い」を与える時のあげ方です。
お小遣いの金額はどうやって決める?
お小遣いをあげる金額、どうやって決めていますか?
なんとなく親が決めていたり、よその家庭を参考にしてあげているなど、色々あると思います。
オススメは、
- 子供に予算を立てさせる
- 親子で話し合って、現実に即した形で金額を決める
- きちんとやりくり出来ているかチェックする
という方法です。
目新しい方法ではありませんが、やるのとやらないのとでは大きな違いがあります。
まず、お金の管理能力をつけるには、何にどれだけ使いたいのか予算を立ててもらうということが大事です。
まだ考えることができない子は親が一緒に手伝いながら、お菓子にいくら、マンガにいくらなど、「○○のマンガ」など、明確なものはなるべく明確にします。
その際、金額の大きいもの(ゲームソフトなど)は予算の対象から除外してあげましょう。
予算を立ててもらうことで、子供がもつ現状の金銭感覚がわかります。
そして大事なのはその後。
どうしてそれを買うのか?どんな楽しみがあるのか?を子供に尋ねるということです。
それでお金を使った後、どういう楽しみが得られるのか、きちんと自覚してもらいます。
それを繰り返すことで、限られた予算の中で何を選択して何を選択しないのか、お金を使うという行為にもっと神経を配る訓練になるのです。
次に、金額を決定する時のことですが、子供の希望に沿えない場合もあるかもしれません。
お金は無限にあるわけではありませんので、現実に即した形で話し合いが必要です。
よその家のお小遣いの基準に合わせていては、お金の管理力はつきませんし、そのうち家計も圧迫しますので、現実的に範囲を決めましょう。
高学年であれば、家計の話をしても理解できると思いますので、うちでは何にいくら使っていて、今後何にお金が必要で、貯金はどれくらい残るのか、そういう話をしても良いかもしれません。
最後にやりくりのチェックですが、予算と残りの残高を意識できるよう、お小遣い帳をつけてもらい、それをチェックするのも良いかもしれません。
その際、気になるものがあれば
「どうしてそれを買ったの?」
と質問してみると良いと思います。
たまには気分で買ってしまうものもあってよいと思いますが、それがしょっちゅうだと問題ですよね^^;
逆にもし、明確な説明ができればそれは良しとしてあげて良いと思います。
電子マネーであげている場合
お金の管理に慣れないうちはお勧めできませんが、事情によって電子マネーを使う事もあると思います。
その場合、お金を使った実感がないので、金銭感覚が身につきにくいんですね。
対策としては、とにかく"自分で使ったもの"とその"金額"を記録をさせることです。
そしてそれでほったらかすのではなく、親が電子マネーの履歴をチェックして比べ、抜けているものがあれば指摘しましょう。
それをやっておけば、電子マネーを使う場合でも子供に金銭感覚をつける訓練になると思います。
お小遣いをあげるタイミングは?
お小遣いをあげるタイミングは、家庭によって違います。
大きく分けて
- その都度
- 月単位
- 年単位
というパターンがあります。
まずは「その都度」。
というのは、子供が「あれ欲しい!」と言った時に買ってあげるなどです。
これは、親の裁量で買うか買わないか決められて何を買うのか把握できるので、親としては楽なのですが、子供はお金を管理する方法が学べません。
定額であげた方が金銭感覚が身につきやすいので、早めに定額制にした方が良いと思います。
次に「月単位」。
これはお金の管理が上手く出来ない子にオススメなあげ方です。
先ほど紹介したように、何に使うのか子供に予算を立ててもらいましょう。
期間が短く、金額も少なくできるので、比較的予算が立てやすいやり方です。
次に「年単位」。
特に決まったお小遣いはあげないが、お年玉で1年分のお小遣いとするようなあげ方です。
期間が長いので、管理するのはちょっと難しくなります。
このあげ方が向いているのは、何か趣味に通じていて目的意識を持っている子です。
例えば、鉄道が好きで鉄道模型をよく買う子や、パソコンのパーツを買って組み立てるのが好きな子など、中学生くらいになったらそういう子もいると思います。
その場合、一個一個のパーツが高いので、まとめてあげた方が目的のものを買いやすいわけです。
目的のものを買ったら、お菓子やゲームセンター等で無駄遣いするお金もないので、我慢する力もつくと思います^^
ただし、「年単位」といってもそもままお年玉をあげて終わり、というやり方はオススメできません。
月単位で与える場合と同じように、お小遣いを管理させる予算立てを子供にしてもらいます。
1年の予算の中で、何をいつ買うのか、あらかじめ決めさせ、必要な時にその都度お金を渡すことにします。
その時、何でも1回で買えるような金額を与えるのではなく、1ヶ月に与えられる上限を決めます。
高額なものは1ヶ月以上は待たないといけないようにすれば、貯まるまで我慢をする訓練になります。
本来は「月単位」であっても計画的に貯められれば良いのですが、貯まらないと無駄遣いに走ってしまう子もいます。
なので、段階を踏んでいるものと考えてよいですね^^
そういう子の場合は、月単位で無駄遣いさせるよりもまず、目的のものを手に入れられる喜びを感じてもらう方が良いと思います。
、金融広報中央委員会に設置されている「金融経済教育推進会議」が、金融リテラシーマップというものを公開しています。
そこでは、小学生から高齢者まで7つに分けて、生活スキルとして最低限身に付けるべき金融リテラシ-が明示されています。
- 小学生:必要なものと欲しいものを区別し、計画を立てて買物ができる
- 中学生:家計の収入・支出について理解を深め、学校活動等を通じて収支管理を実践する
- 高校生:家族の一員として家計全体を意識しながら主体的・計画的に支出管理などができる
上であげた親子の話し合いをする時は、こういうものを利用して、現状でどれくらいのリテラシーが必要かを判断しても良いですね^^