多くの人が尊敬してやまない坂本竜馬。
実は、坂本竜馬は子供の頃、おねしょが治らず、
周りからは「はなたれ」と言われるほど落ちこぼれで、
学校も3ヵ月で退学になるほどひどかったそうです。
自らも落ちこぼれであることを自覚していた竜馬が
一つ大事にしていたのは、人に会うこと。
ここにも子供を成長させる秘密があります。
実際竜馬は人との出会いの人生を送っています。
短い生涯でしたが、そんな中で人との出会いをかなり重ねているんですね。
なぜそのようになったのか?というと、
坂本竜馬の考え方に大きな影響を与えたのは、
土佐の絵師で儒学者でもある、河田小龍でした。
河田は土佐藩随一の知識人で高い地位におり、
郷士という身分の低い下級武士だった竜馬が会うのは不可能なことだったのですが、
黒船を目の当たりにし、外国への好奇心を抑えきれなかった竜馬は、
アポなしで河田の家に行ったそうです。
難しい事はわからないけど、世の中がどうなっているのか教えてほしい!
という竜馬に対して河田は、隠居の身だからとやんわりと追い払おうとしたそうですが、
竜馬はずうずうしくも家に上がり、まんまと川田の話を聞くことに成功したそうです。
そこで河田から聞いた話が竜馬の未来を変えたんですね。
どういう話か?というと、
アメリカではどんなに身分が低くても、能力さえあれば大統領になれる
という話だったんです。
郷士という下級武士の身分だった竜馬は、
その話を聞いて、今までの日本の枠組みを飛び越えたんです。
明治維新の柱となる、誰もが平等という考えは、こういうところから来たんですね^^
それからその後、日本中を駆け巡って人に会い続け、時代の変革に取り組んだんです。
敵であろうが見方であろうが、どんな身分であろうとも、
この人は、と思う人にはどんどん会い続けたそうです。
その歩いた距離はなんと4万6千キロ。
地球一周で4万キロなので、その距離を超えてますね^^;
このように人に会い続けたことで、大きな器の人間に成長していったんです。
人それぞれ勉強したこと、経験したことは違います。
なので、人の数だけ考え方が生まれます。
多くの人に会って話を聞けば、いろいろな考え方に触れることができるので視野を広げることができます。
これは現代にも通じることで、そのようにして道を開いている人もいます。
成績オール1から教育界のカリスマへ
宮元延春(まさはる)さんをご存知でしょうか?
この方は教育界のカリスマとして注目を浴びている人なのですが、
どんなエリートコースを歩んだのか?と思えば、
驚くべきことに、中学校の成績はオール1だったそうです!
二十歳すぎまで九九は2の段までしかわからず、
漢字は自分の名前しか書けないほどだったそうです。
そんな所から勉強を始め、高校教師になり、
政府の教育再生会議にも参加するようになったんですね。
オール1になった理由は小学校時代から続いた激しいいじめ。
やっぱりいじめはいじめる方にもいじめられる方にも良くありませんね^^;
宮元さんの視野には、いじめしか見えていなかったそうで、
これから逃れたい、でもどうしようもない、という気持ちでいっぱいだったそうです。
そうなってしまうと、挑戦しようという気持ちが出ず、
前向きに夢や希望などは持てなかったそうです。
それが、どのようにして前向きになったのか?というと、
いじめからのがれようと始めた少林寺拳法の道場で出会った、
後に妻となる純子さんとの出会い。
大工の職についていた23歳のとき、
純子さんからアインシュタインの番組のテープを渡されたそうです。
そこで語られている物理学の世界に衝撃を受け、興奮した宮元さんは、
こんなに面白い事がいっぱいあるんだ!
と、興味を持つことの大切さを知ったそうです。
そして、アインシュタインのような物理学者になりたい、という夢を持ったそうです。
24歳で定時制高校に入学し、彼の夢と情熱を知った高校教師達のバックアップで、
小学3年生の算数からやり直すことができ、ついにはノーベル賞を受賞した増川さんを排出した名古屋大学理学部に27歳で入学。
その後、自分の経験を子供たちに伝えようと高校教師になったそうです。
宮元さんは、
アインシュタインに出会ったから物理学にであった。
そして、物理学にであったから今の自分がいる。
と、出会いの大切さについて語っています。
いろんなところに首を突っ込んで、いろんなところに出かけて、いろんな人と会話する。
その積み重ねで視野が少しずつ広がってくるというわけですね^^
かわいい子には旅をさせよ。
という言葉がありますが、積極的に外に出すことは大切なことですね^^
いろいろな考え方に触れることは、視野が広がることは間違いありません。
地域が変われば考え方が違うこともたくさんあります。
子供が留学したいと言い出したら、心配な気持ちもわかりますが、応援していくべきなんでしょうね^^