うさぎとかめ は、「こんな本があるよ!」と紹介するまでもない誰もが知っている絵本ですね^^
でもこの本から、大人でも考えさせられる教訓があります。
この本でよく言われている教訓は、
- うさぎのように、自信過剰になりすぎて油断していると、他に抜かれてしまう
- カメのように、コツコツとわき目もふらずに努力すれば報われる
というものがあります。
確かにそれも素晴らしい教訓です。
でも、もう1つ、主体性というものをを学べるんです。
勝負をする時、ウサギとカメは意識が全く違います。
うさぎは「カメに勝つ」という相対的な意味で勝負に参加しています。
勝負したら勝てるのは、勝負をする前からわかっていますよね^^;
それに対しカメは、うさぎとの勝負よりも「頂上にたどり着くこと」が目標で、他人に関係なく主体的な意味で勝負に参加しているんです。
ウサギは、カメが実際に遅く歩いているのを見て「勝つのは当たり前だ」と思い、安心感からカメが見えなくなったところでわざわざ勝負の途中に昼寝までしてしまいました。
カメがたどり着いたところで、そこから勝負しても勝てると考えたんです。
他人を見て自分の行動を決定しています。
しかしカメは、うさぎがどのような行動をしようが、うさぎに負けようが、それは関係なかったわけです。
頂上にたどり着きたいという自分の想いを素直に実行した。それだけなんです。
他人の行動に反応的に生きていると、今やるべきことや本当にやりたいことがわからなくなり、体裁だけの人間になりがちです。
また、芸術家として有名な偉人、ミケランジェロがこのような名言を残しています。
『私たち皆にとって高い目標を掲げ失敗することは危機ではない。低い目標を達成し、満足することこそ危機である。』
低い目標を達成して満足していると、時代の波に飲み込まれてしまいますよね^^;
そして、反応的に生きることは、自分の可能性を試すことが考慮されず、低い目標になりがちです。
高い目標に向かって主体的に行動する人間になりたいものです^^