この本は私も子供の頃読んでいて、今でも「読んでて良かったなあ」と思っているイソップ童話です。
冷たい存在の象徴である北風と、温かい存在の象徴である太陽が、歩いている男のコートをどちらが先に脱がせるか?という勝負をする話。
他人とかかわる時の態度やあり方が学べると思うんですよね^^
男に直接風を吹いて、無理やりコートをはがそうとする北風に対し、自分自信を温める太陽。
もちろん、人は強い風が吹くと、手で押さえながら余計に羽織ろうとします。
脱ぐどころではありません。
逆に太陽は、自分を温めてカンカン照りにします。
すると人は、自分からコートを脱ぎだしました。
そのようにした太陽が勝ったわけです。
ストーリーはこれだけなのですが、私が大人になってから、人間関係に悩んでいる人を見てはこの話を思い出すんですよね。
他人に自分の主張を無理やり押し付けて思い通りに動かそうとしても、なかなか聞いてくれないでしょう。
人それぞれ考え方がありますし、自分が考えていることが正解とはかぎりません。
他人は同じものでも違う側面から見ていることも珍しくありません。
自分には正しくても、他人の立場から見たら別のやり方がよかったりしますし、状況やその人の能力によって正解が違ったりします。
正解が一つとは限らないことも世の中にはたくさんあります。
このように、状況や立場、考え方の違いを考慮して人間関係が築けないと、苦しみますよね^^;
逆に、主体性を持って自ら行動する人だったら、その情熱に共感してついてくる人も出てきます。
皆が共感するわけではありませんが、それに当てはまる事例が世の中多く見かけますね。
これは大人になった今でも教訓が生きる本だと思います^^