「質問」というのは、単にわからないことを聞くためだけにあるものではありません。
質問の仕方によっては人生が変わることだってあるんですね。
親が何を質問するかで、子供がやる気を出したり、才能を伸ばすことだってあり得るんです。
そのような質問の方法を提唱してるのが、「魔法の質問」というイベントやセミナーを主催しているマツダミヒロさん。
2月1日に、子どもが「やる気」になる質問―叱る前に問いかけると、こんなに変わる!
という本を出されました!
私も販売初日に購入して勉強させていただきました♪
この本は、質問のプロのマツダミヒロさんだけでなく、
コーチングの本も出している本間正人さんの共著のようです。
目次を見るだけでもかなり考えさせられますよ^^
目次紹介
アマゾンの「なか見!検索」でも見れるのですが、
目次だけ見ても考えさせられるものがあるので、ここでも紹介します。
第1章 前向き思考がクセになる質問
- ここからの学びはなに?
- 今日楽しかったことは、なにがあった?
- どんな言葉を使いたい?
- なんのために勉強をするの?
- 本当に?
- (相手は)どんな気持ちだと思う?
第2章 「やる気」にはずみがつく質問
- どうやったら、もっとワクワクチャレンジできる?
- なんでもできるとしたら、なにがしたい?
- (大人になったつもりで)今、なにしてるの?
- 夢に近づくために、今週出来ることはなに?
- この勉強が終わったら、どうなっていたい?
- これが終わったら、なにパワーがついている?
- どんなときが一番楽しかった?どんなときに一番がんばれた?
第3章 「すすんでやる子」になる質問
- 明日はどんな一日にしたい?
- うまくいっていることはなに?
- うまくいくために、なにができる?
- どのようにすればいいと思う?
第4章 「ひらめきスイッチ」が入る質問
- 失敗するとしたら、なにが原因?
- ○○だったら、どんなやり方をすると思う?(尊敬する人などを入れて)
- 組み合わせると、なにができる?
- それで?
- ほかには?
- 私みたいになりたい?
第5章 子どもを伸ばす、親自身への質問
- どんな親が理想?
- どんな子どもが理想?
- どんな関わり方ができる?
- どんな気持ちになりたい?
- どんな気持ちを伝えたい?
- (子ども・パートナーに)どんな感謝のメッセージを伝えたい?
- なぜ?
- (隣の人だったら)どんな接し方をする?
- キラキラしているのは、なにをしているとき?
- 満たすためになにができる?
こういう質問、普段からやっている方はどのくらいいるでしょうか?
コーチングを学んでいないと、なかなか自然に出てくるものではないですよね^^
自ら学ぶ力を育てるための質問
マツダさんが提唱する質問の多くに共通するのは、
正しい答えを聞くための質問ではなく、考えるきっかけになるような質問だということです。
普段、私達は子どもに対してついつい、
「○○しなさい」
「○○じゃなくて○○でしょ?」
というように、考えさせずに答えを与えたり、
選択肢を減らしたりすることが多いと思います。
でも、そのようにして育ったら、大人になって指示待ちでしか動けない人間になりかねませんし、
自ら目的意識を持って行動をする力が育たないんですね。
なぜなら、親がつい口をだしてしまうことで、
子どもの創造性を育てるのを邪魔したり、親の主観的な型にはめることで、
その枠の中から出ようとしなくなるのです。
結果、やる気のない子どもになり、やがてやる気のない大人になってしまうんですね><
質問をうまく活用するための3つの心得
擦防・/ 沒格★meg.dai<
とはいっても、上のような質問をしても、
意外な言葉が返ってくるのが子どもたちです^^;
その、意外な答えにどう対応するのか、
以下の3つを心得ておくと、上手くいきます。
1.質問に対する答えはすべて正解
これは大前提です。
「ダメ」と言うことの方がおかしいんですね。
それは、上の質問をよく見てみるとわかると思います。
1つの正解しかないような質問をしているわけではありません。
どのような答えであろうと、子供が自分なりにだした考えなので、
それを尊重して上げましょう。
それが、太い信頼関係を築くことに繋がります。
2.答えは全部受けとめる
親の立場から考えておかしなことであっても、まずは認めること。
「それは違う」と、親の考えを押し付けるのはナンセンスです。
その時点で、考える力を育てる質問ではなく、答えを押し付けるために、
既に答えが用意された、八百長のような質問になってしまいますからね^^;
どうしても考え直してほしい場合でも、親のイメージの答えを押し付けるのではなく、
別の方向から質問を投げて、さらに考えさせると良いでしょう。
1番の目的は、考えて自分なりの答えを出すことに意味があるのですから^^
押しつけられた答えでは、意味のないものになってしまいます。
3.答えは出なくてもいい。考えることに価値がある
質問によっては、子供から答えがない場合もあります。
でも、必ずしも何か答えを出さないといけないわけではありません。
無言であっても、「わからない」という答えであっても、
その時考えることが重要なんです。
そして、たとえ今わからなくても、その質問がアンテナとなって、
いつか答えが出てきます。
なので、無理に答えをださせようと慌てないようにしましょう。
ワクワクしながら考えることが好奇心に繋がる
今まで何度か、知的好奇心を育むことの大切さを紹介してきました。
今回の、「子供がやる気になる質問」も、同じように知的好奇心を育む教育方法です。
脳科学者の茂木健一郎さんも、
「脳は使うことが大事」
とよく言っています。
使うこと、つまり考えることでシナプスを形成していくんですね。
そして質問は、単なる「きっかけ」にすぎません。
なのですぐに効果を発揮するわけではありませんが、絶大な力を持っています。
質問をきっかけに夢や目標を考えるようになったり、
問題解決できるようになったり、自分で考えていろいろなことに気づきます。
大人だって、他人に言われてやる仕事よりも、
自分で積極的に考えて、工夫してやった仕事の方が
いろいろと勉強になりますし、やりがいや、やり通した後の達成感も生まれますよね^^
これは、「受け身」の姿勢ではなかなか得られないことです。
子供のうちから自発的に考える子供を育てていきましょう♪
この本は何度も見直して、自然に言葉として出てくるよう、
意識の中に落としていきたいですね。