3月14日のエチカの鏡は、「褒める」というテーマの内容で放送されていました。

褒めることが子供を伸ばす、ということは、脳科学的にも言われているそうです。
簡単に言うと、褒めることでやる気・自信がでて、さらに難しいことに挑戦し、成長していくわけですね^^

これは、子供を褒めることに限らず、大人に対しても一緒。
上司から部下に対してでも、夫婦間の間でも、基本的に一緒です。

しかし、なんでもかんでも褒めさえすれば良いというものではありません。
褒め方にもコツがあって、良い褒め方をすれば子供は伸びるのですが、
下手な褒め方をするとかえって悪い結果にもなるようです。

「褒める」ということは結構奥が深いんですね。
親もどういうことを褒めるのか、きちんとポリシーを持たないといけないなあと思いました。

なので今回は、良い褒め方と悪い褒め方について放送内容からまとめてみました。

見方を変えれば短所は長所にもなる

まず、「子供を褒めよう!」という前に、日本人は褒めたり褒められたりということに慣れていない人が多いですよね^^;

どうしても悪いところに目が行き、それを指摘するところから会話が始まる人も多いのではないでしょうか?
しかし、短所は誰にでもありますし、見方を変えれば短所は長所にもなります。

「褒める」ことができるようになるには、まずはその状態から抜け出す必要があります。
短所を探すのではなく、良いところを見つけるように意識してみましょう。

子供に対してだけでなく、大人同士のコミュニケーションでもそのように意識しながら会話すると練習になります^^

「褒める材料を見つけるのが苦手・・・」という方は、まずは見方を変えてみてほしいんですね。
短所と長所は表裏一体。
短所も見方を変えれば長所になります。

例えば、「優柔不断」というと短所ですが、「どんなものに対しても魅力を見出す力を持っている」と言い換えると長所になります。
「気が弱い」というと短所ですが、長所に置き換えると、「優しい」とか、場合によっては「人の気持ちがわかる」と置き換えられますよね。

なので、もし相手の短所を見つけたら、それは長所に置き換えられないか?と考える訓練をすると、褒める力がついてきます。
これで普段からモノの見方が変わりますよ^^

子供を褒めるためには、まずは親が褒める力を持っているということが欠かせませんね^^

無理に褒めるのではなく、自分が嬉しいと思ったことを伝える

「お手伝いしてくれて偉いね~」

というありがちな褒め方。
一見良さそうですが、子供が成長していくにつれ、そのような言い方では逆にバカにされているようにとられる場合があります。
そして、馴れてしまうとあまり褒められている感覚がなくなるんですね。
しかし、

「手伝ってくれたから助かったよ。ありがとう」

と、あなたに手伝ってもらって私は嬉しかったというような褒め方をすることで、自分は必要な人間であることを自覚するようになってきます。
自分が人に役立っているということを喜ぶ子は多いものですよ^^
大人でも嬉しいですしね^^

叱る前に褒める

メジャーリーガーの松井秀樹選手の父親、松井昌雄さんは、幼い頃の松井選手を褒めて育てることで、その才能を伸ばしたそうです。

エチカの鏡では、「秀さんへ」という本も紹介されていました^^

昌雄さんは、「父子対等」という教育観を持っており、松井選手が幼い頃から「秀さん」と呼んでいたそうです。

そして、父親としてもっとも大切にしていたことは、叱る前に褒めるということ。

8割褒めて、2割叱るようにしていたのだそうです。
叱るべきことを見つけた場合、何か褒めるところはないか探して、褒めた後に叱る、と心がけていたんですね。
褒めた後は心が開いている状態なので、受け入れやすいそうですよ^^

結果ではなく、努力を褒める

コロンビア大学が行った研究によると、
子供が課題に直面した時、その結果だけを褒められて育った子供より、その過程や努力を褒められて育った子供の方がより困難な課題を乗り越えられる可能性が高いそうです。

例えば、子供がテストで90点を取った場合、

「90点とったの?えらいね~」

と褒めるより

「90点とったの?毎日頑張って問題解いてるからね~」

と、"努力"を褒めた方が良いということですね^^
例え点数が悪くても、努力をしたのであればそれはそれで褒めてあげましょう。

「もうちょっと頑張れば、今出来なかった問題もできるようになるよね?」

というような言い方をすれば、自分から復習しだすかもしれません^^

褒める時は、同じ目線で

お母さんは台所で食事の支度をしている最中、子供は絵を描いたりして遊んでいる、という状況があるとします。

その時、

「お母さん、絵描いたよ~」

と言われたらどうしますか?

「良く描けたね~」

と答えるのはよくあるパターンですが、大切なのはその目線。
その絵を子供の目と同じ高さで見てあげていますか?

台所に立ったまま、大人の高さから見下ろすように片手間で褒めている方も多いのではないでしょうか?

子供は褒められる時、単に言葉だけでなく、母親の表情も見て本当に褒められているんだ、ということを認識します。
高い位置から褒められても子供は仰ぎ見る姿勢になり、自然と卑屈になるそうです。

片手間で褒めるのではなく、きちんと関心を持って褒めることが大切ですね^^

褒めすぎない

褒めて伸ばすといっても、なんでも褒めればよいというものではありません。
その子にとって簡単にできることでも「上手に出来たから」といって褒めていると、褒められること自体に慣れてしまい、褒められていると感じなくなってしまうんです。

大切なのは、チャレンジした時に褒めるということ。
例えば我慢や辛抱が伴う行動などが出来たときに褒めるのは良いですね^^

そうすることで、子供の社会性もアップします。
「結果ではなく、過程や努力を褒める」ということにも通じますね^^

また、親が手伝った時は特に褒めない方が良いです。
子供がやった努力としては、ちょっとくらいはやったのかもしれませんが中途半端ですからね^^
嫌になったりめんどくさくなった時には放り投げればだれかが処理してくれる、ということを体で覚えてしまいます。

初めて一人で出来たときには褒めてあげましょう。


子供を褒めて伸ばすのは大切なことですが、それにはどういう時に褒めたらよいのか、効果的な褒め方などを知っておくことが必要です。

そして、子供の成長に合わせて出来ることが変わってきますので、どのレベルの挑戦で褒めたらよいかも変わってきます。
親も子供の成長にきちんとついていかないといけないですね^^

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