NHKをたまたま見ていたら、「テストの花道」という番組をやっていました。
単に受験勉強のコツを教えるだけでなく、大人でも役に立つ内容だなあと思ったので紹介します。

今回の放送は「要約力をつけるカギ」という内容でした。
第一回目の放送の再放送だったようです。

"要約力"というのは、物語の骨組みを理解し、短い文章や言葉で説明できる力のことです。
だらだらと話をされると、なかなか言っていることが理解できませんよね^^;

この力があることで、国語や英語の長文の内容が理解しやすくなります。
大人なら、会議などでどういう内容が議論されていて、何が大事なのかがわかります。
相手に自分が何を言いたいのかを論理構成をもって端的にに説明できる力でもあります。
私もぜひ磨いておきたい力ですね^^;

ではこの"要約力"について、番組の内容を使って細かく説明していきましょう。

童話の内容を50文字でまとめてみる

まず、今の自分に要約力があるのかをチェックしてみましょう。

やり方は簡単です。
「シンデレラ」や「3匹のこぶた」など、好きな童話の内容を50文字にまとめてみるんです。

例えばシンデレラの場合は、
「いじめられていた優しいシンデレラが魔法の力で夢の舞踏会へ。ガラスの靴がきっかけで王子と結婚する話。」

という感じですね^^

これはやってみると意外と難しいものです。
話がまとまらなかったり、主語が抜けて説明不足になったりするところがでてきたりすることがあります。

自分でまとめたものは他人にチェックしてもらうと良いですね^^
twitterで自分の言葉をまとめるようにしても練習できそうです。
まずはこの先を読み進める前にやってみて下さい。

コツその1.ストーリーボードを使う

要約力を鍛えるには、実は2つのコツがあるんですね♪
コツをつかんだ上で数をこなすとかなり効果がありそうです。

まず最初のコツは、ストーリーボードを使うということです。
具体的にはこの5つを意識すればよいということです。

  1. いつ
  2. どこで
  3. 誰が
  4. どのような問題にぶつかり
  5. どのように解決したか

5W1Hみたいなものですね^^
人に物を正確に伝えるための必要条件がここに集約されています。
これらが欠けていると、自分はわかっていても相手にはちゃんと伝わっていないということが発生するんですね。

上の5つは問題解決を要約する場合に使う方法ですが、
単にあらすじを説明したい場合は、

「いつ」、「どこで」、「だれが」、「何をしたか」

で十分です。

コツその2.逆からたどる

ストーリーボードの上から3つは、ストーリーを追っていれば自然に埋められる情報ですが、
難しいのは、4番目と5番目の「何を問題とするか?」ですよね^^

それを見つけるためのポイントは、ストーリーを逆からたどるということです。

番組では一寸法師が例に出されていましたが、その例によると

いつ⇒昔
どこで⇒都、森
誰が⇒一寸法師、姫、鬼

と、ここまでは埋めるだけなのでわかります。
次にストーリーを逆からたどると、

どのように解決したか⇒鬼の腹の中で針をついて鬼を退治した

となります。
次に、なぜ鬼を退治したか?ということを考えると、

どのような問題にぶつかり⇒姫が鬼に襲われそうになった

となります。


以上が要約力をつけるための練習法です。

子供だけでなく、大人も練習しておきたい方法ですし、
子供との何気ない会話の中でお互いに練習することもできます。

例えば子供が「外に遊びに行ってきた」と言ったとすると、
「誰と?」「どこに?」「どんな遊び?」
など、抜けている5W1Hを問いかけてみると、正確な情報をつかめます。

でも、毎回やっていると話をするのが疲れてしまうので、
正確な情報をつかみたい時など、たまにやってみるのが良いですね^^

また、世の中にでると問題が一つではないケースがたくさんあります。
その時は1つのストーリーボードではおさまりませんので、
問題点を整理してストーリーボードを作るケースも出てきます。

ストーリーボードを作るのに慣れていると、情報を整理する力がつきますので、
問題解決能力も付きますね^^