16歳でプロデビューした石川遼君。
その、プロ転向の記者会見で、
「夢はマスターズで優勝すること」
と、はっきりと言っていました。
実はここに、子供の才能を伸ばす秘密が隠されているんです。
どういうことか、順に説明しましょう。
遼君がゴルフを始めた理由
遼君が初めてゴルフクラブを握ったのは3歳の時。
でもそれは、決してお父さんが強要したことではないのです。
ただし、お父さんは遼君に対して、色々なチャンスを与えていました。
例えば、遼君が「トラックを運転したい」と言ったら、知り合いのトラック運転手の所に行って頼んで運転席に座らせてあげたり、「トライアスロンに出たい」と言ったら参加させたり、色々な体験をさせていたそうです。
そんな多くの体験をした上で、その中から魅力を感じたのがゴルフだったそうです。
遼君が言うには、他のスポーツも楽しかったけど、特にゴルフに魅力を感じたのだとか。
つまり、自らゴルフを選んだということですね^^
「そのようになったのはおそら3歳の時初めて握ったゴルフクラブの存在が関係しているのかもしれない」
と言っていました。
その時握ったゴルフクラブは、実はお父さんが作ったもの。
遼君がゴルフに興味を持ったことを知ったお父さんは、自分のアイアンを切って、遼君に与えたのだそうです^^
お父さんが作ってくれたことに愛着がわいたのでしょうね^^
マイクラブができたと、誇らしげだったようです。
遼君は
「あそこで握るチャンスがなかったらやってなかったかも」
とも言っていました。
以来、心からゴルフを楽しむようになり、休みの日は親子で練習場へ行っていたのだそうです。
そこで、遼君に一つの目標が出来ました。それは、
お父さんに勝ちたい!
ということ。
遼君がホームビデオのカメラでそう言っている映像も残っていました。
これがゴルフで初めて抱いた目標だったそうです。
お父さんは息子の目標を叶えるために全力でサポート。
ゴルフに関するあらゆる本を読み、独学で教えたそうです。
このようにして、夢への階段を一つ一つ登って行ったというわけですね^^
夢を持つことは脳にも良い
実は先ほどの話の中で、子供の才能を伸ばす重要なポイントがあります。
それは、夢を言葉にするということ。
遼君は色々な体験の中から「ゴルフ」という夢を見つけ、それを自ら言葉にしています。
親は環境を与えてサポートしただけで、無理強いしたわけではありません。
そして、夢を持つことは、実は脳にも良いことなのです。
夢を持つということは、本来の意味で人間の頭を良くすること。
頭の良さと夢を持つことは連動しているのです。
未来のビジョンを描くことが出来るのは人間だけ。
はるか先まで考えられる人間の脳は、夢を持つことでそれを達成するために計画を立て、そのためには何をすべきかを考えるようになるのです。
つまり、夢をもつことで何をすべきかがわかるということですね^^
遼君にも、夢を持つことで何をすべきかわかると言ったことが実証されるようなエピソードがあったそうです。
その時の会話のやりとりを紹介します。
お父さん:ゴルフの練習は?
遼君:休む~♪
お父さん:そんな気持ちでいるならゴルフなんかやめろ!
遼君:何と言われてもいくから!
そのようなやり取りをした後、遼君は家を飛び出しました。
ずっと楽しみにしていたみんなとの外出。
でも、なぜか楽しくない・・・
最後まで楽しめないどころか、早く家に帰ってきました。
遼君:お父さん、やっぱりゴルフをやる!僕の夢はマスターズなんだから!
これ以降、練習をさぼってでも遊びに行くことはなかったそうです。
遼君は何をすべきかが自分でわかっていて、それを達成するために目の前の行動を決めていることがわかりますね^^
子供の夢への対処法
子供に夢を語らせるということをするにあたって、周りの大人が気をつけなければならないポイントがあります。
それは、
子どもの夢を否定してはいけない
ということです。
どんなに壮大な夢であっても、
「そんなの、なれるわけないだろ~」
と否定したり、バカにしたりしてはいけません。
否定したら、二度と夢を持たなくなる可能性があります。
どんな夢であっても
「いい夢だ、それなら一緒に頑張ろう」
と前向きに接し、親子で夢について話し合い、具体的な目標を一緒に考えることが大事です。
そして、夢は周りにどんどん伝えさせましょう。
脳科学的に、言葉は脳をコントロールするということが分かっています。
言葉によって、それに関する脳領域を活性化するんですね。
つまり、多くの人に具体的に話すことで、夢の実現性は増してきます。
遼君の夢は、小学生の卒業アルバムに事細かに書かれています。
- 4年後、高校生でプロのトーナメントに優勝
- 二十歳になったら、マスターズ優勝
と。
宣言通り、プロに転向した16歳で初優勝を飾って、世間を驚かせました。
でも、世間を騒がせたあの出来事は通過点でしかないわけですね^^
まとめ
- 子供にいろいろな体験をさせてあげよう
- 夢を持ったら、どんな夢でも前向きに応援し、一緒に計画を立てよう
- 子供の夢を叶えるために、親は出来る限りのことはしてあげよう